”「アバロン(abalone)」”

同じタイトルを冠するゲームがいくつかある「アバロン」。綴りが違うとはいえ、とてもややこしいです。今回紹介するこれはフランス生まれのアブストラクトですよ。黒白のマーブルで押し合うヤツ。これがまた歴史古くて1988発売。
近頃になって(といっても数年前)、今は亡きツクダオリジナル(現パルボックス)によって日本語版も販売。その辺の玩具売り場にも並んでいたくらいなのでご存知の方も多いのでは。
私はというと、タイトルの由来「ab-alone」だの、箱に書いてるタイトルロゴを立て読みすると「321」になってたりすることに当時感銘を受けたものです(関係ない。
とにかく数の論理を存分に発揮して、アブアブするわけですよ。6方向に押せるマーブル、連結と分断を考えながら、マクロな感じでパワーバランスの拮抗とかを実感できるわけですよ。よくわかりませんか。私もよくわかりませんから安心してください。
・・・・どうもですね、個人的にゲーム内容そのものよりもそれ以外の話をしたいゲームなんですよねコレ。いや、オモシロでないというわけではないので勘違いのないよう。だもんで、こういう話はこれにて終了。


で、コンポーネントの話。
まず、丸いマーブルの手触りがイイ。たしかガラス製。いや、強化プラだっけ? 忘れましたが、とにかくスベスベしてイイんですよ。なんか時間を持っていかれる感じ(ヤバイ。
これがもう、混戦ともなろうものなら、白黒が渾然一体となって盤面に広がるんですなあ。美しい。
そして、最大にして最高にイカス特徴はというと、マーブルを動かす際の指に伝わるクリック感。最大で5個のマーブルが指の一押しによって、次のマスへ向かってカチャリと動くんですなあ。盤面の各マスの周囲には突起があるだけなんですが、それをこうマーブルが乗り越えて次のマスへとキレイに収まってくれるんですよ。
このクリック感は、筆舌に尽くしがたい味わいです。かなりマニアな発言でアレですけども。動かしたい駒ランキングをしたら、かなり上位に食い込んでくるでしょうね、これは。
プレイに便利なセーブ機能付(!)携帯用の小さいアバロンも一時は発売されていましたが、このクリック感の奥ゆかしさは比べるまでもなく。


ゲームの内容よりも、とにかくこのコンポーネント。これに尽きますね。遊ばなくても買う価値あり。
そんな感じ。