スクラップ&ビルドだッ・・・・!!(ちょっと違う)

スカイライン(Skyline of the world)

「The Game Master」とかいう謎会社から発売されてるボドゲです。新作。
ビル建てて金儲けてまた建てて、っていうマネジメント系。
コンポーネントが熱いので、それだけでも買う価値ありかと思ってゲットしましたが、
いやいや。
これはオモシロっ・・・・!!
でしたよ。




ということで箱。




まさにスカイライン。


朝焼けでしょうか空が赤紫に染まっています。
そして浮かび上がるシルエットはビル群。
よく見ると各国の有名な建物が立ち並んでいます。
考えてみればとても非現実的な光景です。
ま、そんな感じでゲーム中はビルを建てまくるわけですよ。




ゲーム中はこんな感じ。




中盤。


序盤も終わりつつ中盤あたり。
こんな感じでビルがニョキニョキ伸びていきます。
重ねて伸びるコンポーネントが楽しいですね。
手番にやることはとても簡単。


持ちビルから収入を得る。
金を払って、手持ちの資材を使ってビルを建てる(または増築する)
金を払って、新たな資材を購入する(売る事もできる)
手番終わり。


か、簡単すぎる・・・・。


基本はたったこれだけですが、建築に関する制限アレコレが悩ましい。
複雑なルールは何もないのですが、効果的な縛りを生んでます。




目的とするのは金儲け、じゃなくって勝利点の獲得。
方法は次の3つ。


ビルの最上階にしか建てることのできないペントハウスを建てる。
ゲーム終了時に、ボードに3ヶ所ある戦略拠点上に自分の持ちビルが建っている。
各自与えられたシークレットミッションを達成する。
方法は以上。


し、シンプルすぎる・・・・。


なのに、実際やろうとするとえらく大変なんですね。もうギリギリ。
獲得できる勝利点がとにかく少ない。また構造的に圧倒的大差をつけ難いんですよ。
だからとにかく1点を大切にしていかないといけない。シビアです。



で。
詳しく説明したいところなんですが、本当にシンプルなルールなので今回はやめときます。
でもこれだけは!みたいなところだけポイントで紹介。
で、書いてるうちに全部書いてしまう罠。気をつけねば。



以降の話とはあんまり関係ないかもですが、ボード上を拡大。
理解の助けにはなるかと。
こんな按配。



拡大してみた。


ビルは上の階になるほど資材も高ければ建築費も高いです。しかも、「買って即座に建てる」ができません。事前に建てたい階の資材を買っておいて次手番以降に建てる。タイムラグがあるんですな。
手番開始時の収入を当てにすると、誰かにその収入源を絶たれてしまうかもしれません。っていうか可能な限り彼らは絶ってきます。持ちビル全てから必ず収入が入るわけではなく、「自社内最大手のグループ」からしか入らない苦しさ。
建て増しは必ず他人のビルを奪うようにしてしか出来ません。一人で勝手に育てるということは出来ないという。そして奪う時に支払われるコストはもちろん相手に。一時金ではあるものの通常の収入よりも大きいので、金に乏しい序盤は乗っ取られることが大切だったりもして。
収入という話繋がりでいえば、勝利点を獲得できるペントハウスは資材費も建築費も尋常ではないのですが、建てても一切収入を生みません。ゼロ。完全にゼロ。キツイです。ただでさえお金が厳しいのに。
勝利点の項目にある「シークレットミッション」。
これは、ゲーム中に臨時収入を生む「ボーナスカード」のゲーム終了時版。



ということで、ボーナスカードの説明しておきます。



プレイヤーにはゲーム開始時にボーナスカードってのが与えれてまして、その条件を満たすようにビルを建てることが出来れば臨時収入を得る事ができます。




ボーナスカードとビル。


青がちょうど「5万のボーナスな配置」を達成したところです。
カードには「自ビルをこう並べろ!」という位置が描かれてます。カタチは様々。
あと、その他情報として各国の有名な建物とその高さが表記されてたり。
カードは大量にありますが全部建物が違います。ちょっとした有名建築物カードみたいな感じになってますが、ゲームには特に意味がありません。
なんですね。
高さ順に並べてアップしてみようかと思いましたが、ビルマニアでもないのでやめときます。
シークレットミッションはこれと同じノリです。が、カタチの種類が乏しく、相手もそれを理解した上で必死に可能性を潰してきますから、完成の難易度はやたら高かったり。




という風情で。
ゲーム終了の図。




こんな終局図。


今回は3人プレイだったのでボードが埋まりきりませんでした。
「え、じゃあ絡み少ないの?」ってわけでもなくて、収入とミッション達成のルールがあるので、どうあっても密集する展開になりますから大丈夫です。嫌でも絡めます。もう、くんずほぐれつ。




重ねて伸びるビルコンポーネントに釣られて買ってみたら案外オモシロだったという本作。
終盤になるとお金がバンバンと飛び交うようにもなるんですが、序盤から中盤の苦しさと言ったらもう。マネジメントがとにかくカツカツな印象です。なのに、シンプルなのでそこまで時間はかからないのも良し。
あまり早い段階でペントハウス建築に手を出すとやっぱり金回りがキツくなります。相手にペントハウスへの布石となるビルを用意するのはシャクですが、金回りを良くするためには犠牲も必要な模様。どこで最終段階突入を決意するかの駆け引きが熱いです。
基本的に運の要素が少ない、他人との絡み合いプラン系のゲームなので相性による評価の上下は出てくると思います。潰しあい要素もありますし、拒否反応出る方も少なくないかも。
が、潰しあいは必然の仕組みなので、そこは「切磋琢磨してるんだ」と前向きに捉えればなんとか。


きっともうじき日本導入されると思うので(勝手な思い込み)、その際は是非に。
いいですよ、これ。