よくきいて!(Ohren auf!)

”「よくきいて!(Ohren auf!)」”

絵ではなく「音」を頼りに記憶するシンプルなメモリーゲー。


基本は紛うことなきメモリーゲー。順番にソロプレイして進行する点がまず最初の違い。10組のカードを全部めくりきるまでに何回間違うか。間違うたびに一枚マイナス1点の「耳にカエルでも詰まってんじゃないの?」カードをビシーっと受け取らされて、マイナスの多い少ないで争うと。大体そういうことです。


じゃ、どうやって音を使うのかと言いますと。


チャレンジするプレイヤーは一切カードイラストを見ないんですね。代わりに、チャレンジしていない人たち、すなわち自分の番を待ってるプレイヤーが見ます。おいおい、カードも見なくてどうやって記憶するのさ、って感じですが、そこではい、キーワードであるところの「音で記憶する」ですよ。
周りの人たちが見えたカードのイラストを声で表現します。「ガタンゴトン」だの「ゴーンゴーン」だの「チクタク」だの。中には「コレ、どういう音出すのさ?」みたいなのも混じってますが、そこはイメージを膨らませる方向。
この「音」で記憶するというのが結構クセもので、「カード位置と音を関連させる記憶」ってのは結構難しかったりします。うわ、またその音か!みたいなことはしょっちゅう。妙に連動してくれないんですよ。そんなまさかと思うかもしれませんが本当です。
傍らでブーンだのニャーだの声を出しながら見ていると「なんでわからないかなあ、うぷぷ」とか思うんですが、いざ自分の番になってチャレンジすると「なるほどこりゃ難しいや、むぎぎ」といった具合。間違えるたびに溜まるマイナスカードにも焦ってきたりして、さらにウッカリした間違いが増えていきます。
通常のメモリーのように視覚(位置)と視覚(カード内容)をリンクするのではなく、聴覚を主として記憶するという感覚はとても新鮮。なんというか、脳の普段使われていない部分が刺激される感じ。結構好きですよ、こういうの。
煽ったりなんだり、わいのわいのと楽しめるのでオススメ。わりかしオモシロですよ。