フラックス(Fluxx)日本語版

”「フラックス(Fluxx)」”日本語版

もともとはルーニーラボから発売されていた強烈なカドゲ。アメリカな人々には大人気で、拡張やらなんやらとシリーズ化もしてたりしてバカ売れ。で、なぜか今頃になってホビージャパンから日本語版が発売されました。企画通したヤツ、スゲー。
内容はというと。
カードを出すたびにルールが変わり、ゲーム終了の目的も変わるという謎ゲー。何か出すたびに、俗にいう「ルール」が次々と変わっていきます。プレイ開始直後なんて、「どうやったゲームが終わるかすらわからない」という危険な不透明感。普段ゲームに慣れ親しんだ人間ほど、なんだこりゃ、みたいなオドロキが隠せないはず。
っていうかね、オモシロいんだかオモシロくないんだか良くわからない手応えがたまらないわけですよ。とにかく掴み所がなくて、アメリカンなノリだけが満載。メタゲームという呼び名がまさに適切。
プレイ中、唐突に訪れる「あ・・・、それなら俺、アガリだわ」みたいな「釈然としない終焉」とかサイコー。このオモシロは、おいおい今までの経緯はなんだったんだと仰け反ってしまう勢いと、この胸に去来するモヤモヤとが混じりあうことで、ある種の爽快感へと昇華しているのではないかと推測している次第(テキトー)。
これだけ翻弄され、なすがままでありながら、それでもなお何かの目論見を持ってカードプレイしようとするプレイヤーの意思が、熱いというか、ソウルフルな感じでイケてます。・・・って、よくわかりませんか。そうですか。私もよくわかりませんから大丈夫ですよ。
各種拡張の日本語版発売のためにも、買いましょう。是非。
にしても、「頭がやわらかくなる」というキャッチコピーは、なんというか奥深い日本語の潜在能力を感じさせるというか、とかくモノは言い様というか、そんな感じ。むぎぎ。