飛び込め!イルカちゃん(Divin’ Dolphins)

”「飛び込め!イルカちゃん(Divin’ Dolphins)」”

アメリカーンなジャンクトイシリーズ。
特徴有り過ぎなイルカ型マジックハンドを駆使して、すり鉢型のボード上に転がる自分の色のボールをいち早く拾い集める、という見たまんまなリアルタイムアクションゲー。
ということで説明。
まず否が応でも目に付くのが、各プレイヤーが持つことになるイルカ型マジックハンド。強烈なインパクトです。4本並べると結構壮観。全員で一本ずつ構えてみてもまた楽しい。無駄にポーズとってみたりね。・・・とまあ、ゲームが始まる前から既にオモシロなわけです(関係ない)。
また、その形状はゲーム内容を非常に良く配慮したもの。イルカの口の辺りが細くなっている為、ボールを掴みにくいんですなあ。これがマジックハンドそのものが持つ「ままならなさ」と相まってとてもテクニカル。イルカを題材に選んだのはダテじゃないのさハハハハ、というアメリカ人の主張が聞こえてきそうです。さすがのクレバーぶりに唖然。
とにかく、今や懐かしいこのマジックハンド。ハンドルを動かせばもちろんイルカが口をパクパクしてくれます。それだけでなにやらありがたく思えるのは私だけではありますまい。
ボードにももちろん仕掛けあり。すり鉢状のボードは、ボールが暴れてテンヤワンヤになることを促進します。さらに曲面となっているボードの底のおかげでゲーム中は常にグラグラユラユラ。クルクルと回転したりもして、狙いが定めにくいわけですよ。スゲー。
・・・ちなみに。全員が慎重にゲームを進めると、揺れもしなければ回りもしないので注意。いやもうそこは童心に返る方向で。


とまあ、敢えて色々説明してみましたが、そんな子どもゲーム(?)です。1戦の所要時間が十数秒ということからも、その勢いを感じていただけるかと。
ミクロ視点の「イルカがボールに勢い良く群がる光景」は実に過酷かつ壮絶で笑いを誘いますし、マクロ視点の「大人4人がマジックハンドで悪戦苦闘する光景」もシニカルな笑いを誘ってくれます。
そのままのルールで遊ぶのはさすがに他愛ないので(勢いさえあればそれも可能ですが)、適当にローカルルールを付与しつつ遊びたいところ。思い出したように遊んでみるとオモシロですよ。わりかし。


ところで。日本語タイトルは近頃の傾向を見据えて私が命名。ダサさがそれっぽいと思うんですがね。どうですかね。