ポラリティ(Polarity)

”「ポラリティ(Polarity)」”

届いちゃったので遊んでみました。なぜかドイツ語版。仕様に違いはなさげな感じ。
目に見えない磁力を感じとり、時には活用して、時には回避するようにどうこうするってのが新感覚でイケてます。オモシロ。
予想はしてましたがだいぶとシビア。確実なスキルが要求されます。何かの競技みたい。私はオモシロなんですが、適性&相性によっては、あまり楽しめない人もいるはず。好き嫌いがパッキリ分かれそうな感じ。
手番には盤面にある自分のディスク(オセロみたいな駒)の磁場に寄りかかるように、新たなディスクを配置していくだけ。もちろん磁場は目に見えないので、指先で「もわもわとした雰囲気」みたいなのを読み取りながらの地道な作業。経験と勘が問われます。磁力相手ですから、ふとした拍子にまわりのディスクにも影響が出たりして。一瞬たりとも気が抜けません。
プレイそのものは結構戦略的。磁場の広がりを考えた配置が大切だったりしてナカナカ。終盤になるにつれ、小さなミスが大惨事に発展しがちなので、逆転劇なんかもあり、負けていても「投げずに」遊び続けることができます。若干のスキル差ならば、精神力でカバー、ってな感じ。
ひとつ気になる点をあげるとすれば、ディスクの状況処理のルール。これ結構煩雑。他がシンプルなだけに。ルールの8割はこれですからね。ディスク配置に成功した/しない、ディスクの状態はどうか、まわりはどうなったか云々。複合的な状況が発生するとちょっと悩みます。とはいえ、このルールをどう活用するかがキモだったりもするので、省くわけにもいかず。滅法多いというわけでもないので、慣れるまではガンバレ、の方向で。
厳格なジャッジを意識して真剣に遊ぶとなんやかやと面倒なので、まあ、良い意味大雑把にプレイ前に取り決めて遊べば問題もなくスムーズ。あまり気にしすぎないのが吉。ギリギリしちゃ駄目。
見た目も謎で独特なゲーム性を持つこの「ポラリティ」。昔のゲームらしく、近頃にはない硬派な仕上がり。禅の道にも通じる精神世界、指先で戯れる感じがとてもオモシロ。再販されて良かった。