4位は「マエストロ(Maestro)」

楽家を演奏会に出演させて金を稼ぐぞうというゲーム。1989年大賞ノミネート。歴史あります。
基本的に低年齢層から遊べるようにルールはかなりシンプル。まあ時代性もあるのかもしれません。が、しかしですね、このゲームにはそれを補って余る「雰囲気」があります。愛嬌のあるイラスト、様々な楽器を持つ音楽家、各地で行われる演奏会。そして満場の拍手。とてもマッタリとして気分が良いです。
ゲーム的にも、事務所での契約状態による損得、万能であるマエストロの使い時、音楽家の配置制限による攻防、一斉配置のボーナス狙いの粘りとわりかし考えどころは多彩だったり。序盤から終盤に欠けての盛り上がりというか緊迫感もしっかり用意されていて好印象です。
成立が古く、ゲーム自体のキャパシティというか「懐が大きくはない」ので、あまりキツキツに遊ぶと楽しさが半減するので要注意。でもイイです。イカス。なんというか、根底に流れる「楽器を子供に覚えさせよう」という知育系の香りがゲームをとても柔らかなものにしています。