2本立て。イマサラ。

”「ハンザ(Hansa)」”

値段の安さ、爆発。オモシロさ、一級。これはステキ。ミラクル。
問題は人を選ぶゲームだという点。・・・・って、それは大問題ですなあ。
みんなで船に乗り合わせて行き先は一蓮托生、旅先で商売しながら儲けるぞう、みたいなゲーム。変則アクションポイント制。制限はありますが、次手番に持ち越しもできます。
出来ることは大きく3つ。船を移動させるか、商品を売り買いするか、自分の積荷をばら撒いて都市に市場を設置するか。都市に対するシェアが他者よりも高ければ、タダで商品をゲットできたり、他人の支払いを受け取ることができたり。商品を売るときには自分のシェアを減らす(犠牲にして)必要があり、それによりシェアのバランスが変化したり。簡単な構造なのに、すごく機能的でジレンマもアリ。しかも各都市の商品は自動補充ではないってのも今時ないキツさでイイです。
一つの都市でできることは1行動だけなので、ウロウロと船を移動させなければならないのですが、必ずしも好きに動かせるというわけでもなく、海流に乗って船を運航しないとダメ。なにせ帆船、動力は風ですから。脆弱。だもんで、ボード上ではすぐ傍でも、グルっと一回りなんてことはままあること。でもアクションポイントには限りがありますか・・・・なんてヒドイ話。
移動に関しては船を共有しているので、自手番がどこから始まるのか、それは他のプレイヤー次第。そりゃもう、柔軟な対応が必要なわけで。ただ、この部分が良し悪しでもあって、最大人数の4人ともなると次の自手番までに状況が変わりすぎるのがちょっと難。アクションポイント制特有の「自手番の思考が長くなりがち」という欠点はもちろん持っていますから、予想もつかない4人ともなると無闇に長時間ゲーになるのでアレ。2人だと何なので、3人がいい具合。船の移動で制限かけておけば、予想の範疇をかなり絞れます。待ち時間もほどよくて良し。・・・・でも結局、人どころか人数まで選んでしまいましたね。
でもね、良いゲームなんです。ちょっと地味ですが、本当にオモシロですから。シンプルで美しく機能的なシステムに魅了されます。効率良い市場開拓と利益の獲得、種まきと収穫の妙があります。ロジカルな感じがすごくイイです。それゆえに相性もあり、合う合わないも出てきますが、この際仕方ないのですよ、この仕上がりならば。
初回のプレイではピンとこないこともあるようなので、ぜひ日を改めての2度目を。
それでもダメなら諦めるべきかもしれません。きっと、そういうゲームなのです。