このぐらい・・・・かな?

”「アクエリアス(Aquarius)」”

1998,Looney Labs。豪快なカード配置連結ゲー。かなりサイケな感じのイラストが目を引きます。こういうのも結構好きです。
秘密裏に受け取ったゴールカード。ここに描かれたマークっていうかエレメントっていうかシンボル?をテーブル上に7つ連続させたら勝ち。手札として受け取るカードは大きくわけて2種類。シンボルカードと特殊カード。
シンボルカードには1つのシンボルがデカデカと描かれていることもあれば、4分割されて4種類のシンボルが描かれていることも。これを各自が同じ場を共有しつつ、カードなりにつながるように配置するわけですよ。目的の7つっていうのはサイズは全く関係ないので、要は連結しやすいか、しにくいかの差。で、目的達成できるように頑張ると。
問題は特殊カード。これがダイナミック過ぎてオモシロです。せっかくなので具体例をいくつかあげてみます。「既に配置されたカードを置き換える」なんていう比較的まともなものもあれば、「ゴールカードを誰かと交換する」、果ては「全員のゴールカードをシャッフルして配りなおす(!)」というものまで。これは迂闊な真似ができませんよ。
しかし、こうした大胆なカードがあるおかげで、かえってオモシロになっているのではと推測。特殊カードの効果はたしかに凶悪ですがそこまで数が多いわけでもないので、出るな出るなと祈りながらアガリを目指しても良し、カードをカウントしながら嵐が去るのを待つのもまた良しです。
そもそもゴールカードの内容は最後の最後まで秘密なので、相手が持つカードの中身は配置している状況から推理するしかないのです。ここぞ!と思って相手と交換したカードが実はゲンナリ、なんてことももちろんあります。逆に相手にチャンスを与えてしまうこともあります。やっぱり迂闊な真似はできないのです。
徐々に全容が明らかになっていきながらも、建前として最後まで秘密だからこそ成立する妙なプレイ感。大味な感じを楽しみつつ、さらには気軽に推理や読み合いまでもが。意外に連結していく特異なカード分割、アガリを阻止する攻防のオモシロやら。シンボルの価値がサイズ問わず等価なところなんてかなり上手いです。案外このゲーム、稀有なまとまり方をしていてスバラシイと思ったりしているのですが。
良いですよ、これ。見た目の印象より断然。