"「さまよえるオランダ人(Der Fliegende Hollander)」"

これはですね、わりにオモシロなんですけどね。その行為と比較すると、プレイ感が重たい感じなんですよ、かなり。時間がかかるということではなくて、「感覚が重い」。ちなみに株ゲーライクなゲームです。しかもやたらに暴落が多い。
不吉かつ呪われたオランダ船が大海原をウロウロしてるわけです。もちろん海には数多くの商船もウロウロしているわけで。で、ある商船がオランダ船に出くわす!と、不吉だ・・・・といって、その商船の価値は大暴落します。ええ、底値まで。で、相対的に他の商船の価値が高まると。ちなみに暴落が起きたら、その商船の損失を株券(?)保持者たちが補填しなければならないのですよ。しかも終了条件が、オランダ船が規定回数だけ商船に接触する、ですから暴落は必然でして。もちろんオランダ船はランダムで動くはずもないので、そのあたりで駆け引きがあるゲームだとご理解ください。
システムは非常にシンプルでやるべきこともハッキリしていますから、そういう点では迷いナシです。問題は持続力。終盤であろうが、どれだけ株券の価値が高まっていようが、アレと遭遇してしまえばその瞬間に底値なので、ギリギリいっぱいの状態で最後まで走り続けなければならないのです。中盤の積み重ねも重要ですが、最終局面が非常に重要になってくるので、このあたりをどう感じるかでこのゲームの評価が違ってくると思います。
ちなみに1992年のドイツゲーム賞1位の作品。私はアリです。