佳作くらいが心地よい−2

"「ビッグディール(Big Deal)」"

Amigo。Edenの作者でもある、G.Zuckerman作。ビジネスゲーム。人材やらエネルギーやらの資源を買い漁りながら株券を集めて会社を興したりして収入を入れつつ、他プレイヤーの会社を乗っ取ったりして荒く金儲けをしていく。で、来るバブル崩壊を前に夜逃げでもするように会社をたたんで現金をかき集めるという流れ。
これまたあまり評判が良くなかったりするゲーム。バランス悪いとか、壊れてるとか、一生に一度だけ遊べば良いとか。たしかにバランスは良く・・・はないですねえ。キャッシュカードっていう相手から現金を搾取するカードが強すぎますし、必要な株券を山札から引いてくる運が展開に与える影響が大きすぎます。また、ゲーム終了のタイミングが全く唐突なので、そのあたりの説明がないとアララといった決着も往々ですから。結局、カード運(?)と言われる気がしないでもない。でも相場の上下動やら、会社乗っ取り、ころがし、その他バブルっぽい荒さというか派手な現金のやり取りがオモシロなので、そのあたりのなんだかな部分は大目に見て欲しいわけですよ。
ちなみにプレイ感はEdenに似ています。資金繰りのバランス感もそうですし、なにより乗っ取りの際の「ビッド」と「支払い」の処理なんかは、ほぼ同一の手順を踏みます。あとは資源やら株券やら相場やらの要素を突っ込んで手番の自由度を高めて完成と。ああ、Edenから発展させてこれができたのだなあと素直に感じ取れる仕上がり。いや、楽しみ方は全く違うゲームですけどね。
もっと評価されてほしい、このゲーム。結構、時間がかかるのがネックですが、評価されて遊ぶ機会も増えればもうちょっと時間も短縮されるはず。手番に山札引いてからいろいろ考えて行動するので、仕方ないのです。「ハンザ」やらと似たような悩み。でもダラダラ遊ぶものだと判ってゲームに臨めば問題なし。
あとは、ゲームの内容が濃いので、方々でご指摘の通り、初回プレイがトラウマになる可能性は高いので慎重に。爽快感も少なめなので、なおさらです。あとは・・・・って、あんまり良いところが無いみたいになってきましたね。いやいや、オモシロですよ、ほんとに。現に私はまた遊びたい気持ちで一杯です。
問題は、付き合ってくれる相手がいるか・・・、くらいのものです。
話のタネに。伝説に(オオゲサ。