こんなのもあり−1

"「死者の日(Dia de los Muertos)」"

Sacred Chao Gamesというマイナーな版元(個人会社?)の、これまたマイナーな変則トリックテイクなカードゲーム。アメリカでは意外に高評価で、地味に人気もあったりしたせいで、最近、中小ゲーム会社であるところのJolly Rogerから「Four Dragons」としてリメイクされました。こっちは一般ウケ&ヨーロッパ商圏を意識したのか中国やら竜やらをモチーフにして不思議東洋イメージを押し出してます。基本的には同じゲームなのですが、コンポーネントが良くなったのでさらに流行りそうな予感。
で、システム云々はhttp://blog.livedoor.jp/m_o_o_n/tb.cgi/6634641/にて詳しい説明がされていましたので、そちらを参照していただいたりして。
このゲームのオモシロさはなんといってもチーム戦の構造。そしてトスの挙げあい。得点になるカードは基本的にランクが低いので、トリック中に勝てることはほとんど無いです。だもんで、変則フォローを活かしながら相手を締め上げつつ、隙を見ては得点源をパートナーにトスしていくことが主眼になります。相手にかっさらわれるとかなりゲンナリするので、特殊カードを絡めた上手い打ち回しで撹乱していく必要あり。もう、読み合い、打ち合い、邪魔しあいがてんこ盛りですよ。キツキツの二者択一があたりまえな展開がたまりません。とはいえ、すべては推測の域をでないので、戦略的に打つことに意味があるのか無いのか微妙なところがまた良し。「今、このカードを出すことに意味はある」と信じて遊ぶことに意義がある、思い込み重視のオモシロゲー。システム上、4人で遊ばないと全く面白くありませんが、その切捨てっぷりもまた良しです。カード絵はメキシコの「死者の日」というお祭りをテーマにしているのですが、独特の濃い味があって素晴らしいですよ。個人的には今回紹介したリメイク前ゲーの方が、ゲーム自体の胡散臭さを存分に発揮していて、良いと思うのですが、どうでしょうか。
"Four Dragonsの画像"