げんなりプレイヤーズ−2

"「月間最優秀社員(Employee of the Month)」"

Dancing Eggplant Gamesの新作。A.R.MoonとA.Weissblumの最後のコンビ作(?)。上司や同僚に媚びながら点数稼ぎをして月間最優秀社員の座を目指すゲーム。毎ラウンド得点カードとマイナス(になるかもしれない)カードがオープンされるので、それらをセットで競る。基本的に自分の競り資源のようなものはなくて、場にオープンされた昇順に並んだカードを一人ずつ選んでいき、最も大きいカードを選んでビッドしたプレイヤーが、ビッドしたカードと競りの対象のカードを共に受け取る。競りに使用したビッドカードには上司に媚びるカードと同僚に媚びるカードがあって、それぞれ蓄積されていくので、媚びすぎるとどちらかに嫌われたりする。最後の決算時に上司or同僚に最も嫌われていると受け取っていたマイナスカードが自分の得点から一気に引かれてしまうので、媚びすぎないようにうまく立ち回って得点を集めていくという流れ。
競り資源は場のカードに依存するので、ある程度の相場が見えやすく、競りゲームでたまに起きる「ゲームを壊してしまったビッド」が起きにくいです。ある程度カウンティングしながら、上司同僚どちらにも良い顔をしてマイナスを集めないように堪えて打ちまわす楽しさ。途中で崩れてとにかく得点を集め回るように方針転換する人が出たりするのもオモシロ。遊んでみるとその洗練されたシンプルさに愕然とさせられます。新時代の「ハイソサエティ」って感じ。さっくりしたプレイ感で遊びやすいのでなにかと活躍しそうな予感。マイナーながらも、買ってみて良かったイカスゲーム。もっと大きなメーカーから発売していれば注目もされたでしょうに。でもこのメーカーだからこそ、この内容が通ったのかもと思ったり。