”「ジニー(Jinni)」”

画像リンクはありません。っていうかネット上では見つけられませんでしたよ。残念です。
気遣ってクソゲーとの話をしていただいてましたが、なんてことはない普通のトリックテイクですよ。前にもお話しましたが、まごうことなき「ハーツ」の亜種です。思い出に浸るべく、久しぶりに投入。
今時のゲームでは見かけなくなったスッキリサックリ感が気軽くてオモシロです。単純だからこその遊びやすさもあります。
メーカーに聞いたところ完全に絶版したとのことなので、折角ですから細やかなルールも説明します。ええ、折角ですから。
カードは4スート。各色1−10。基本は黒地に数字が描かれているだけなのですが、赤のカードのみ地模様として網の目が追加されています。また、すべてのスートの「9のカード」には数字の代わりにジニー(精霊、っていうかオバケみたいなイラスト)が描かれています。
カードは配りきり。3人時は残り一枚は伏せて使用せず。
マストフォロー、切り札なしでゲームは進行。リードカラーで最大のカードがトリックを獲得。手札として配られたカードを全て解決したら、トリックで獲得したカードに含まれる失点を計算して、1ラウンド終了。これを人数にかかわらず4ラウンド。失点の総合計が最も少ない人が勝ち。
で、失点について。赤のカード(網目付)は数字に関係なく1枚1失点。赤のジニーは5失点、それ以外の色のジニーは3失点。
ルールは以上。とっても簡単。
要は、マストフォローを活かして、ひたすらに失点を避けるゲームです。それだけです。
ですが、今の複雑に絡み合ったゲームに疲れた私たちにとっては、心洗われるオモシロがあるわけですよ。これはもはや癒しの世界。変にヒネリがないので、4ラウンドなんてすぐ決着してしまいます。
手元の失点カード、特にランク9の強さを持つジニーを如何に上手に捌くかがカギ。強いカードなので「勝ってしまう」わけですね。なので、マストフォローをすり抜けて「押し付け」ないといけません。勝負のキモが明確で、スバラシイわかりやすさですねえ。
参加者の方々(私含むゲーマー)にも好印象のようでしたから、取り立ててスゴイということはないものの、普通に良いゲームなのでしょうね、これは。
ま、そういうことで。

”「ハイパーロボット(Ricochet Robot)」”

避けに避けて、実は今まで一度も遊んだことがなかったゲーム。なんともお恥ずかしい。
えー、たしかにオモシロですねえ、これ。本当に今更な話しで何ですけども。
手数を争う「パズルの真髄」みたいなゲームですが、方々で高評価な理由がよくわかりました。パズルを解く楽しさと、相手より短い手数を宣言できた際の優越感、さらにそれを実際に移動させて見せて周囲をアッと驚かせる愉悦と、オモシロな要素が揃っています。思考系としてすごくよく出来てます。
2人プレイな相方がハマッてしまったこともあって、付き合わされて延々遊ぶことに。遊び続けて思ったのですが、なんとなくアタマを使い続けるような中毒性ある感じがイイみたいです。
これは本当に名作だったのですねえ。とか言ってみたり。

 ”「ダイアモンド(Diamant)」”

少人数によるトライ。4人。試してみたかったのです。前回はこちら
少なくても遊べますね。ここで引けるかー、みたいな感じがより顕著になります。ただ、一回の探索で獲得できる得点量が多くなるので、運良く独走する場面があったりすると、以降の逆転が難しくなります。もちろん「運さえ良ければ」最逆転も簡単に成功するので、大味感は増しますね。多人数のほうが獲得点の割合が少ない分、時に慎重に「刻む」ことを要求されるので案外シビア。周囲に流されない意志力が必要ってなところ。
とはいえ、その「流されること」がオモシロなゲームだったりもするので、あまりカツカツに攻めるのも何ですけどね。
あと、人数が減ると1抜け2抜けの攻防がすぐ終わり、簡単に残り一人になってしまうので「ウワー、抜けられたー、ヤバイー」などの「してやられた感」が薄れ、醍醐味が減ってしまうようにも思えます。
まあ内容が内容ですし、めくりの単純な運ゲーチキンレースですから、順当に多人数で遊ぶべきですかね。やっぱり。