From Dusk Till Dawn(違う)

”「LIVING DEAD Till Dawn」”

今回は同人ゲーです。
「チームきりたんぽ(仮)」発のゾンビ倒すぞゲー、「LIVING DEAD Till Dawn」。



外箱コチラ。




「らしい」外箱


ドーン。(ダジャレ)
今回のゲムマで発売されたカドゲです。ちなみに私は買ってません。
しかし現在、痛烈に後悔。まさに痛恨。買っておけばよかったと5万回嘆く始末。
つかね、かなりのオモシロだったんですけども。なんですかね、この軽いプレイ感、そしてこのステキぶり。
新たな同人伝説が始まったというのに乗り遅れてしまうとは。むむむむ。


失礼かとは思いながらも直接問い合わせてみたところ、
「在庫なし、再販の予定は未定。」
との返答をいただいてしまいました。丁寧な対応ありがとうございます。
いやしかし、切に切に再販を希望しつつ、期待しつつ、今はただ思いを募らせてこれを書き綴っていく次第です。
ちうことで今回は本作の良さを知らしめるべく、長々々とお送りします。



さて。



ゲーム内容の話をば。
目的としてはゾンビを倒しまくり、夜明けまで生き延びること。
といっても、途中リタイアしてもまあ何とかなります。死んでも失点ですからね。
要は「ヤツらをたくさん倒せ」。これ。でも簡単なようで大変。
なぜかというと「一致団結で頑張る」風なのに、実は「個人目標」だという罠。
他の連中がどうなろうが知ったこっちゃないわけですよ。
自分がどれだけゾンビを倒して目立ったか。これ最重要。



そんなエゴエゴな部分を踏まえて次。



ゾンビは一列にならんで襲ってきます。たぶん狭い通路かどこかなんでしょう。
もちろん迎え撃つこちらも一列。なのでダメージ喰らうのは主に先頭だけ。
先頭、すなわち手番のプレイヤーはローテーションします。時計回りに。
でないと夜明けまで体力が持つわけないんです。納得の理由。




箱外観


ズンズンと迫り来るゾンビたち。向って左が先頭のゾンビ。
最後尾のゾンビの後ろには山札。まだ見ぬゾンビが控えています。
きっと通路の奥の方は暗くて見えないのだとイメージ脳内補完。
で、ご覧のようにゾンビにはいろんな種類がいましてね。
これはゲーム終了時の「種類ごとに最多」点、「全種倒した」点、みたいなのに関連。
あと、手番終了時に列のゾンビ総数が一定数を超えてるとダメージ入ります。
もちろん先頭だけ。キビシ。
ゾンビの量はめくり的要素で増減しまして。単純ですが盛り上がるので好き系。




続いてはこちら。




ドーンとダメージ


ゾンビ山札の中には上のようなドーンカードがドーンと入ってます。(またダジャレ)
これが4枚出てきたらゲーム終了。夜明けが遠いか近いかは遊んでみるまでわかりません。
で、下がダメージカードです。これはまた別山札に。
山引きするだけあって、ダメージは他人に非公開。運が良ければガードも可能(ダメージ0)。
誰がどれだけのダメージが入っているか、わからないままゲームが進行するという仕組み。
んで規定のダメージを受けると自主申告でリタイア。でもそれまでに活躍してれば勝つことは充分に可能。


で。


プレイヤーの基本装備はパンチ。何度でも使えるだけあって弱いです。1ダメージ。
ゾンビと戦うからにはもっとマシな武器が必要ってんで、手番が来るたびにいろんな武器を拾えます。
拾えるものはそれこそ様々で、拳銃とかね、オノとかね、ちょっとした特殊兵器とかね。これらは全部使い切り。
なんでこんなに落ちてんだ!って感じですが、B級映画とはそういうもんです。
で、そんな武器にはそれぞれ与えられるダメージがかかれてまして。
そしてこのダメージ、非常に幅がありまして。
同じ拳銃でも0もあれば5もある。これには深い意味が。



実はこのゲーム、カードプレイでゾンビを倒すという点を聞くとアレですが、
カニズムは半公開の競りみたいな感じだったりします。



ちょっとクセあるんでじっくりと。
手番の人が攻撃すっぞー!て言ったら(言わなくてもいい)、全員イヤイヤでも攻撃参加するという偽一致団結ぶり。
全員強制参加のビットが始まります。最低でも1ダメージを与えるパンチをビットしなければいけません。
先頭のゾンビからダメージが累積していって溜まったら倒せると。倒せる時はバッタバッタと倒せます。それこそ一気に。
でもね、トドメをさした人が「倒した人」なので調節が必要なんですよ。
どれだけ貢献しようが、エライのは倒した人。それがこのB級映画世界のルール。



そしてこの画像。



パンチ&ショット!


攻撃力の幅が特に大きい「飛び道具」系をプレイする時は、打撃系のカードで下半分を隠して一緒にプレイしないといけないというルール。もちろん、隠された下部分にはダメージがかかれてます。
この隠された部分は、全員がビットしきるまで公開されません。
つまり、どれだけのダメージがゾンビに与えられるのか読めないってことです。
武器は有限なので無駄遣いはしたくない、でも倒せるチャンスがあるならそれも無駄にしたくはない。
ここにオーバーキルのルールと、武器使用順のルールと、ゾンビの超回復力とかが絡んでワヤワヤするってのが本作のオモシロなところ。
最低でも「全員パンチx人数分ダメージ」が入るので、弱いゾンビなら充分倒せてしまうんですよね。それを踏まえての調節。無駄にダメージを与えすぎると他人にタナボタを与えてしまいます。それもシャク。
なんとなく攻撃すると先頭ゾンビが弱ければそれだけで他人にタナボタ。だからといって、ゾンビを駆逐しないとダメージ受けるのは先頭の自分だけだという。なんだこの酷さ。




もうね、このあたりがスゲーオモシロなわけですよ。
正直なところ、マニュアルを読んだときはここまでオモシロいとは思いませんでした。
実際、序盤はゾンビ弱いと思ってましたし。え、ゲーム成立するの?とかね。
ま、地味に倒すだけ倒していって、耐えられなくなったら地雷カードでも投げ込んで終了しようとも。
でも、最初に与えられた武器を使い切って、武器の獲得チャンスが少ないことを痛感させられて、大量のゾンビ、自分のことしか考えない仲間、わずかな武器のマネジメント、そして溜まっていくダメージの辛さの中で、
おお、こりゃミラクル!
と思い至ったわけですよ。
もうね、とにかく映画的。典型的なB級の流れに浸れるというか。最初はアレだけど云々って、まんまB級のノリですからね。
そしてテンポがいいシステム。早いし、盛り上がるしステキ。
あげく強制イベントとかが起こると途端に緊迫、思わず夜明けはまだかと呻きますからね。
B級映画というモチーフを「らしく」表現していながら、このオモシロなゲーム性。
かなりお気に入りです。そのへんのメーカー製カドゲより断然オモシロ。



・・・・でも持ってないんですよね。無念。
・・・・サ、再販シテクダサーイ・・・・。(ゾンビ的な呻き)



って、ウサンクサ外人みたいですね。カタカナにすると。