食べ物を粗末にします。

ルフレッド・フードファイト(Alfredo's Food Fight)

こんなのばっかり遊んでるからコイツはダメだフヌケだと(以下略。
入りからしてアレですが本作は私が大好き、例のジャンル。



Fundexという会社から好評発売中であると思われる、
この「アルフレッド・フードファイト」。
そうっ!ヤツにっ!ぶち当てろっ!!
という勢いのあるボドゲです。そうですね、たぶんボドゲだと思います。
まずはコチラをご覧ください。





アルフレッド、華麗に参上


こちらが表題にもあるところのアルフレッドさん。
冷酷なる戦闘機械です。両手に持った皿が彼の武器。
一撃必殺の中国拳法でバッタバッタと敵を薙ぎ倒します。
ジャッキーなみです。もしくはジェットリーなみ。
いや、ジェットリーは皿では戦いませんか。あ、サモハンキンポーなら(以下略。


それはともかく。


暗めの映りになってるのは、逆光のせいです。本当はもっと白め。コックですし。
そんなアルフレッドさんは皿、エプロン、コック帽、果てはヒゲに至るまでマジックテープ製。
で、足元をよく見るとミートソーススパゲティが。
食べ物を足蹴にするとは料理人にあるまじき行為ですな。
あー、なるほどそれでこの抗争(フードファイト)が勃発したのか!
とか色んなことを考えてしまう、そんな佇まいです。謎多し。



で、次はコチラ。





フォーク型発射台


これはフォークです。って見ればわかりますね。
そして、上に載っているのはミートボールです。
そうは見えないかもしれませんが、ミートボールです。


優しい気持ちがあれば
今まで見えなかった何かが
見えてくると信じたい。


ちなみにビローンと垂れてる毛糸みたいなのはスパゲティです。
今日も優しさをありがとう。明日も世界は平和ですな。





でも、こんな風に持つとなんのことやらサッパリなので注意。





むんずと掴みました。


何コレ。何のヤサイ?
優しさも吹き飛ぶ不遇な光景に唖然。
とても正気を保てそうにありませんよ。
ここは地獄か!(ハリウッド的表現)




そしてこれらのアイテムから導き出される衝撃のゲーム内容。
・・・・説明するのもアレかもしれませんが、
「各自フォークを使ってアルフレッドさんにミートボール(スパゲティ付)を投げつける!」
というゲームです。





衝撃の箱絵はコチラ。





箱外観


こんなサービス、普通のお店にはありませんよ。
つか、なぜこんなことになったのかと。
やはり料理を足蹴にしたのがアレだったのかと。
思わず天を仰いでしまいます。
このビストロの未来は。  (休業)
そしてアルフレッドさんの明日は。  (求職)




ちょっと前置きが長すぎましたね。
そろそろゲーム的な話をば。




実はこのアルフレッドさん。
廻ります。
エレクトリックな駆動でもって、グリングリン廻ります。
しかも結構速いです。その鈍重そうな体格からは想像もつかない敏捷さ。
ルフレッドさんの背中や皿の裏は、もうこれ以上ないくらいにツルツルなので、
タイミングよくミートなアレを発射することがゲームのキモ。
よく出来てるなあと思ったのが、最初は過剰装飾にも思えるスパゲティ部分。
「スパゲティもカラダにくっつく」というのが意外に厳しいところなんですよね。
マジックテープのくっつく面積は有限なので、くっつく部分は早い者勝ち。
結構ピンポイントな狙いが要求されるゲームだったりします。
ミートボールwithスパゲティ。
これはゲームのみならず料理においても、切っても切れない関係ですよ。(上手い事言った)





ちなみにひとしきり遊ぶとこんな風になります。




アルフレッドの末路。


どうですこのだらしなさ。圧倒的な「使用後」に唖然。
実はこれでも比較的キレイに終わったなという状況。
慣れないうちはテキトーに撃つので、そりゃもうグッダグッダにスパゲティが絡んで大変ですよ。
こんなのとは比べ物にならない悲惨な光景があなたを待っています。
ここは地獄か!(またか)



折角なので詳細なルール説明もしときます。折角ですからね。
手番制で、各自受け持ちのミートをアルフレッドに全部当てたら勝ち。以上。
アドバンストルールとして、「リアルタイムでバトル」というのもあります。とても画期的です。
あー、皆さんの言いたいことは分かります。ルールはたったこれだけなのかと。
いやしかし、我々は人間です。楽しむために工夫することが出来る生き物なのです。
ということで。
スパゲティの色がプレイヤーカラーに対応していることを利用して、こんなの考えました。オススメ。


ルフレッドさんから距離をとって、プレイヤーは一列に並ぶ。
リアルタイムでミートなアレを撃ちまくる。
逸れたミートは自分でテーブルの向こうに拾いに走る。(適宜)
自分の担当するミートを一番最初に全部くっつけたら勝ち。


バタバタアクションゲームに早変わりです。かなり遊べます。
フォークという発射台のアナログぶりに翻弄されてオモシロです。
つか、ミートが逸れて後ろに飛んでいく光景がバカっぽくてステキ。



ま、そんなこんなで。
なんてこたない電動ゲームですが結構オモシロ。
これだけグダグダ言いたくなるくらいにはイケてます。
注意したい点といえば、アルフレッドさんが案外脆弱だということでしょうか。
大きいので仕方ないとはいえ、子供のパンチ一発で破壊される程度の強度と推測。
踏んだら即死です。片付け大切。



そんな感じ。