バッファロー(Buffalo)

”「バッファロー(Buffalo)」”

ランドルフ作の2人用アブストラクト。わりかしマイナーな部類に入りますかね、これ。でも実は何度となくリメイクされている古いゲームだったりします。1975が初。ちなみに私の手元の分は最終であるところのPIATNIK発。
荒野を駆け、集落へと迫るバッファローの大群。このままでは集落がメチャメチャにされてしまう! ヤバい! ・・・と、そこに立ちふさがるのは四匹の猟犬を操る勇敢な酋長。「必ずヤツラを食い止める。この河を越えさせてなるものか! 牛殺しの名は伊達じゃないぜフハハハハ」、みたいな内容。って、これじゃあ伝わりませんか。そうですか。
イコールコンディションではなく、バッファロー役と酋長役に分かれて争うのが特徴。盤上には相対するように、バッファロー(多数)と酋長たち(少数)を配置。で、それぞれの勝利条件を満たすようにそれぞれ頑張ると。1ラウンドはすぐ終わるので、役割変えたりして何回か遊ぶ感じ。ウシは一頭でも川越えすれば勝ち、酋長はそれを食い止めないとダメ。
ウシ役は結構気楽で、基本的には酋長ガンバレなバランス取りです。ウシは数にあかせてズンズン迫ってくるので、勇猛な猟犬4匹(足が激速い)を駆使してウシを足止めしつつ、そこに酋長(足が激遅い)が駆け寄って「ダウ!」と仕留めていく流れ。さすがウシ殺し、一撃です。
で。
実際のところはチェスの駒の動きを下敷きにして作られたガチなアブストラクトなので、やってることは一手を争うシビアな攻防だったりするんですが、遊ぶ分には結構サクサクしてます。与えられた状況が状況だけに、なんだかドラマチックな感じがイイですよねえ。蹂躙する悪の気分と、それを必死に守ろうとするヒーローな気分を楽しめるというか。
ちなみに、ウシの数を減らすと簡単に難易度調整が出来るので、ハンデ戦も可能。アブストラクト初心者でもベテランでも、ウシ側でも酋長側でもそれぞれにオモシロく楽しめます。ナイス配慮。
余談ですが。こんな感じでノンテーマなコンポーネントの分もあります。これはこれで格好いいんですけどね。でも私はウシのほうが好き。そりゃね。