ラーで思い出した、再販モノの話。

そういえばちょっと前に、名作であるところの「ティカル」と「トーレス」がリメイク(再販?)されてましたね。どちらも年間で大賞とってますし、絶版になっていたのが惜しいゲームでしたから、至極当然な流れではあるんですが。
で。
ティカルはどうやらそのままの状態で再販されだしたようなんですが、トーレスはというとデザインが全面変更になっちゃったんですよね、これが。箱からボードからカードから全部デザインが違うし、あげくあの有名な「ちゃぶ台」のカタチまで手が加えられちゃってます。
っていうかねー、あのイラストやらカタチやらが生む柔らかな印象が、アブなAP制システムのキツさを緩和していたというのに。結構残念に思っているのは私だけではありますまい。
ちなみに、「トーレス」のイラストを担当しているのは、「Alessandra Cimatoribus」(個人サイト)って人なんですけどね。有名なところだと「サンマルコ」なんかもこの人の仕事だったりします。例のいい味イラストですよ。サンマルコはそのゲームシステム自体もスバラシイものなのですが、あのイラストやらの雰囲気がその好印象に一役買っていたのは間違いないところでしょう。ええ、そうですとも。そうなんですとも。
つうことで。
折角ですから、トーレスの新旧の比較でもしてみますかね。
新カードイラスト
旧カードイラスト
どうです、この差。たしかに機能性・視認性とかいうプレイアビリティの面からすれば新版は優れているかもしれませんが、なんというかボドゲというよりもTVゲーム的な感じ。
ちなみにボードはこんな風。
新ボード
旧ボード
結構、大胆に違うんですよね。ボード、駒というのはゲーム中ずっと注視するものなので、そのデザイン如何でゲームそのもののイメージを左右。この二つはシステムこそ同じゲームですが、プレイ後の感想はきっと違ってくると思いますよ。
そして、なによりケッサクなのが旧版の箱絵イラスト。めちゃめちゃかわいいですからね。ファンタジックなテーマを色濃く押し出すと同時に、「塔を建ててどうこうして、高さも重要になるんだよ」とかいうゲーム内目的をこれでもか!とばかりに表現。スバラシイです、本当に。やっぱりこうでないといけませんな、トーレスは。とか決め打ち。
ということで。
新版になって入手しやすくなったものの、個人的には旧版をオススメ。価格的にも、高くなってしまった新版(某ショップ6000円)を買うより、新版の登場により値崩れした中古品とかデッドストックを安く買うほうがお得な感じです。まだどうにか入手も可能のようですし。とかなんとか。