ウソと欺瞞。

イントリーゲ(Intrige)

画像は現在も入手可能な新版ですよ。
moonさんとこのエントリーを読んで、自身の苦い記憶に胸が締め付けられた次第。
嗚呼、イントリーゲ。なんと恐ろしいゲームよ。
このゲームの詳細をご存知でない方はコチラとか参照。ま、要するに激烈交渉ゲームなんですが、とてもツライんですよ。これが。対象年齢12歳以上とかなってますけどね、知人が実際にそのくらいの年齢の子供に遊ばせたら「泣いてしまった」という伝説あり。そのくらいキツイ。
初プレイ当時、激戦の末に勝利したにも関わらず、こう、たまらなくやる瀬ない気持ちが一杯。ああ、この勝利に一体何の意味があるのかと自問自答。で、周りを見渡しても誰一人として微笑みを浮かべる人もなく、うつむき加減にテーブル上の結末と手元の薄っぺらな紙幣とを交互に見やるばかり。あれ?もっとボドゲって楽しいものだよね? なのに何だ、この状況はと。その惨憺たる状況にそそくさと片付け、二度とこのゲームは遊ぶまいと思い至って、即座に棚の奥深く封印したものです。嗚呼ゲンナリ
交渉ゲーが好きな方にとってはたまらない内容なのかもしれません。相性もあるんだろうと思います。しかし。私にはもう無理。完全にトラウマです。地雷(大)。

moonさんへの返信に代えて「追記」。

あれから幾夜となく過ぎましたが、私の心にはしこりが残ったままです(笑。
なんというか、自分の裁量一つで他のプレイヤーが浮き沈みするのが、どうにも。いや、もちろん他の様々なボドゲでもそのような(似たような)局面はあるんですが。ただ、問題はこのゲームの基本構造が「叩き合い」というわけでもなく「足の引っ張り合い」というわけでもないという点。
お金という生々しさで以って相手を判断し、自分の損得勘定で採用したり裏切ったりと決断を下していく、というのがアレ。その場では正しい判断をしているはずなんですが、そこまでの自信がないのです。少なからず不確かだと思っている裁量なのに、その結果として浮く者沈む者が出るというのが、なんとも申し訳ない。ああ、きっと悔しいだろう、恨めしいだろうと相手の気持ちを思うのです。きっとこれが「性に合わない」ということなのだろうなと。
そんな感じ。