2位は「ゴールドラッシュ(Goldrausch)」            

1枚の引きに命を賭けるクニツィア会心のカドゲ。ただの引きゲーと侮るなかれ、実は協力と邪魔、読みと見極めがイカス「投資ゲー」なのですよ。
山札に埋もれているのは6種の人物群とそれぞれ額面の異なる金。これを手番に1枚引いては、人物なら対応する列に、金なら既に人物のいる任意の列に置くと。どちらも配置される枚数に限りアリ。
プレイヤーの投資チャンスは3回。投資をしてると、その列のアガリをいただけます。しかし「投資したい列の人物」を引かないと投資することすらできません。じゃあ、早めの投資が重要なのかと思いきや、金カードは半分くらいまでが無価値のもの。迂闊に投資したが最後、他人にどんどんクズカードを並べられてバッドエンド。後置きバンザイ、損得見極めてやる、なんてこと言ってギリギリまで粘ってると肝心の人物を引けずじまいでバッドエンド。もう、罠満載。
終了条件は全カード置き切り。各列の金を投資数で分配。もちろん、単独でガッポリが理想。相乗りはリスクも減りますが、儲けも減りますゆえ。
「いつ投資するか」が最大の悩みどころ。ここぞ、で引ける強運ももちろん必要ですが、他人の投資と場のカードの出具合をきちんと見れば、運を超えた「金の流れ」みたいなのが見えてきます。投資チャンスをものに出来るかどうかは、プレイヤーの「的確な見通し」と相場勘にも似た「読み」次第なわけですよ。イカス。しかも軽いしすぐ終わるしで、オドロキの遊びやすさ。15年前のものとは思えないオモシロには脱帽です。不朽の名作。