ドクロと宝箱(Labyrinth Die Schatzjagd)

”「ドクロと宝箱(Labyrinth Die Schatzjagd)」”

これまた新作。古より綿々と続くラビリンスシリーズ。言いすぎですか。
A6サイズより少し小さいくらいのボードに描かれた迷宮。描かれた道々に落ちている宝箱を「ハイパーロボット」ばりに目で数えて早い者勝ちで宣言するぜってな探検もの(?)な内容。でも最初のうちは、道々にあるドクロは通れないし、扉も開けれないしと、冒険にあるまじき脆弱ぶり。それはともかく。正解をいち早く答えると、ご褒美としてボードそのものを獲得。5枚集めたら勝ち。ちなみにボードは35枚あります。たくさん。
遊び進めてボードを集めると、ついでに赤青緑の鍵をゲットすることが出来るんですけどね、これを獲得するとなんと! そのプレイヤーは「その鍵を使って開けた扉の先にある宝箱」も含めてカウントすることが出来るようになります。っていうか、カウントしないとダメ。義務。
要するに。上がりを目前とするほどに、カウントしないといけない数も増えて難易度も上がっていくという仕組み。おー、なるほど、と感銘を受けた次第ですが。
ここまでは良かった。が、しかし。
回答の幅が少ないんですねえ。数多くボードがあっても、「この鍵を使ったら」「大体このあたりの範囲の数字」という具合に回答の幅が限られています。大きな変化がない。そんな具合ですから、勘で宣言しても結構当たってしまう。いやむしろボードを一瞥して、勘で答えるくらいの方が効率がいいくらいというゲンナリぶり。しかも、間違った宣言をしても特に罰則がないのがネック。
なので、まともに遊ぼうと思うならば、ローカルなバリアントとして「間違ったらボードを一枚返す」くらいのことを規定しておかないと、なんだか報われなさ過ぎてアレです。みんな正直ならばそのまま遊んでも可。いや、ありえませんが。
んー、例えば。扉を開けると、時には「宝箱を打ち消したりするような何か」があったりすれば良かったんですけどね。すると数の増減に変化がつくのでより複雑な感じになったと思うんですが。いや、そこまですると子供向けの範疇を超えてアレなんでしょうか。いおやはや、難しいところ。
また、多人数参加型なのに、ボードがだいぶと小さいのが残念。みんなで覗き込むと暗くなって、ただでさえ細い通路がさらに見難く。目が悪くなるかもなので、小さなお子様と遊ぶ際には注意。
とまあ、目の付け所はイカスものの、どうも上手くいかなかったですね、というのが最終結論。ただ、ちょっとした合間にササっと遊ぶのには適していると思うので、そういう使い方ならば浮かぶ瀬もあるかと。時間つぶし系。