バチーク(Batik)

”「バチーク(Batik)」”

なぜ突然、しかも今ごろ、バチークの説明をするのか。理由はコチラ
ということで説明。
Gigamicの二人用対戦ゲー。ギプフシリーズでお馴染みのKris Burm作。色んな賞をとってる名作です。なんとなく遊ぶとオモシロ。マッタリ系に分類。
各プレイヤーは台形やら長方形やら、様々なカタチの板(木製)を受け取ります。板はプレイヤーを識別できるように色分けされてます。濃淡がついてるといった感じ。必要にして十分な処理。
で、それを使って何をするかといいますと。
アクリル板を2枚重ねて、ちょうど先ほどの板が間に滑り込むくらいの隙間をあけている、なんていうんですかね、垂直に自立しているボード?がありまして。上手く説明できませんのが、画像を見れば即理解いただけると思います。毎度のように冒頭のタイトルからリンク貼ってます。とかいうことを書いて、周知活動。我ながら地味に周知。
それはともかく。
プレイヤーは交互に自分の板を、上からその隙間に、ストーン、スコーンと落とし入れていきます。
で、交互に隙間に落とし入れるうちに、どんどん積みあがっていきまして。最終的に自分が入れた板が、アクリル板よりも上にハミ出てしまったら負け。イメージとしては、交互にテトリスのブロックを落としていって、ゲームオーバーになったら負けってな感じ。
板のカタチが様々なため、重なり方次第で隙間の埋まり方もいろいろ。また、「落とし入れる」という方法のため、必ずしも狙ったポイントに、狙った姿勢で板が収まってくれない、というのがオモシロな部分。テーブルの上で遊ぶ場合と、フェルトなどのゲームマットの上で遊ぶ場合とでも、跳ね返り具合が変化しますから、それがまた思わぬ展開を呼んだり。
板が隙間に次々と積まれていく様は、なんだか芸術的でもあったり、謎のオブジェとして飾ってみてもよさげ。あくまで自立するボードであるところのアクリル板は透明ですから、板が浮いているようにも見えて、とても不可思議な感じです。向かい合って、板を落とし入れて、何度となく遊んでいると、とてもマッタリします。
ハミ出たら負け、という判りやすいシンプルルールですから、誰とでも気軽に遊べます。人を選びません。1ゲームはほんの数分で決着がつきますから、とてもアッサリ、後味もいい。ついついもう一回どうよ、と言ってしまいがちです。そのうち、勝ち負けとかどうでもよくなってきたりもして、その行為というか雰囲気を楽しむ流れになります。なんともマッタリ系らしい仕上がりでステキです。
同社のアブストラクトな対戦ゲームシリーズの中でも一番異質な感じの本作。一連のシリーズと作者が違うってのが一番大きな理由だったりもするのですが、それはまあともかく。
ゲームというほどゲームでもないのかな、でも、それでもいいかも、今を楽しもうじゃあないですか、なんて思ってしまう和みがここにあります。変です。が、イケてます。