こんなゲームもアリ。

"「バビロン(Babylone)」"

Bruno Faiduttiの二人ゲー。古代文字が彫られた謎石をある法則に従って積みあい、相手を手詰まりにさせたら勝ちという純なアブストラクト。前回取り出した時は謎の粉っぽさ(古代粉)と謎の臭い(古代臭)にゲンナリして挫折。しかし、その後めげずにひたすら洗うことによって解消・・・・されたのは粉っぽさだけでした。古代臭はどうにもならない模様。でも、これが私だけの固体差だったとしたら、それはそれでゲンナリ
で。
ルールはフェドゥッティ個人のサイトでも公開されているので、まああれですね、コンポーネントだけの話。4色の質感溢れる謎石がイケてます。
手番には2つの法則のいずれかを満たすように謎石を積み重ねるだけ。謎石1個を高さ1として、「色問わず、高さが同じ積み石を重ねる」、もしくは「高さ問わず、一番上の色が同じ積み石を重ねる」。先の先を見据えた一手が要求される、至極イゴイゴとしたアブストラクトです。
手番ごとに選択肢が確実に一つ消えます。もしくはそれ以上。謎石は12個しかないので、どんなに最長でも11手先には終了。大抵はそれ以前に手詰まり終了します。
どちらかといえば「色を重ねる」という制限の方が容易です。色が残ってさえいればどんなに高さが異なっていても重なりますから。ただ、それは双方同じ。色数の認識はパッと見てもわかりやすいので、これを決め手として詰めにくいくのは難しいと思います。如何に高さを調整しておくかがカギではないでしょうか。もちろん展開次第、プレイヤー次第だとは思いますが。色認識より形状認識が得意という方もいるでしょうし。
このゲームはとてもシンプルですが、法則が2つ設定されているおかげで、手の広がりがあります。可能性が潰されにくいのです。ある程度先を読む意識は必要ですが、可能性が多い為相手の出方次第といったところも少なくなく、よほどの技量でなければ序盤から中盤の段階で読みきることはできないでしょう。・・・・というのは私基準の推測なので、本当はどうか謎です。
といっても、最長11手。序盤もすぐ、中盤もすぐです。悩んで考えてもせいぜい5分の短いゲームですから、ラクに楽しみたいところ。
カチャカチャとした独特の触感も楽しく、見た目にもオッと思わせるコンポーネントがウリ。とにかくこれに尽きます。スッキリと洗練された感じの手応えなので、ハマる人はハマりそうですね。私個人としては可もなく不可もなく。ゲームの合間、ちょとしたつなぎに「考えてみる?」って感じのゲームでした。