1月23日自宅ゲーム会にて。その顛末 3冊目。

"「スリル(Thrill)」"

1996、W.Kramer作。ゲーセンとかにあるコイン落としみたいなゲーム。去年発売された「宝の滝」を大きくしたような感じです。箱のサイズは「ブラフ」と同じで、中には箱の4分の3くらいのサイズの台が入ってますから、比較するとかなりの大きさです。そこに大きさ3種類の案外厚みのあるコイン(中は空洞)をバラバラと敷き詰めて、押し出す際に使うスライドボードを組み付ければ準備完了。見た目から結構すごそうな雰囲気を醸し出してます。
基本ルールは簡単。親がこのラウンドにて台に載せる新たなコインを決めたら、各プレイヤーは規定数だけ受け取っているチップの一部を握りこんで一斉公開。一番少なく握ったプレイヤーが「プッシュマン」となります。この握りこみに使うチップは勝敗問わず使い切りなので、使いすぎには注意。で、さきほど決めたコインを台に載せてプッシュマンがジワジワと押して、もしコインが一つでも落ちたらそのサイズと個数に従って罰金チップをバンクに払うことになります。でラウンドを続けていってチップが無くなったら脱落、最後まで残ったら勝ち、みたいなゲームです。
ちなみに今回は上級ルールの「落ちる落ちない予想ルール」と「特殊おもりルール」を採用しています。「予想ルール」というのはまあそのままですが、「おもり」が結構変です。ゲーム中何度かプッシュマンはおもりを使うことができて、これを特定のコインに載せる事で、押し出されないようにするというもの。このおもりが案外重量あるので、中央あたりのコインに置くと、まわりのコインはそれを避けるように押し出されてしまうくらいには重いです。でもまあ上級ルールっていってもそんな感じなので、やはりこのゲームはコンポーネントゲーですね。前に遊んだ時も似たような印象だったのですが今回再び投入してハッキリしました。プッシュするのはわりかし楽しいんですけどね。状況によっては指先がピリピリするような厳しさもありますし。後発の「宝の滝」との住み分けはサイズ、そして押し応え、あとは握りこみによるチキンレースばりの駆け引きですかね。
ところで。さきほど、このゲームのバリアントを思いつきました。その名も「スリル・ザ・ゲシェンク」。・・・・なんだか内容が容易に想像できる名前ですけども。実は予想よりも複雑なバリアントですが、まあここでは語る必要もない程度。でも、機会があれば試しちゃう予定。ということで関係者の方々、よろしくお願いします。