"「ヒストリーズ・ミステリーズ(History's Mysteries Card Game)」"

なにがオモシロって、このゲームのテーマがオモシロ。システムにも興味深い部分はありますが、それよりもテーマ。なによりテーマ。かなりツボにはまりました。このテーマだけで個人評価は4割増しくらいになってます。システムとしてはラミーが基本。同じ種類のカードを集めて3枚以上になったら公開する。で、一度公開された種類のカードについてはほかのプレイヤーも気楽に公開できるようになって云々。捨て札からも拾ったりして云々。だもんで捨て札も気にしないといけなくて云々。
で。システムはさておき、カードの種類ってのは世界のウサンクサミステリーなんですけどね、「幽霊屋敷」「チュパカブラ」「ビッグフット」「巨大ヤリイカ」「ミステリーサークル」「アトランティス」とか他にも色々あるんですけども。これらを3枚以上集めて公開するときに「この事象は真実でした」と公開すると。他のプレイヤーはその事象について「そんなのウソ」「そうそう見た見た」みたいなことをカードプレイとして自分の前に公開していって、最終的に真実or虚構のカード枚数で潰しあいをすると。他にも要素はありますが、要はラミーでウソホントの口喧嘩をするゲームなのですよ。
これがですね、本当にワーワー言って遊ぶとすごく楽しい。「連れの連れがビッグフット」「それはただのオッサン」とか言うクダラナイやり取りに始まって、「昨日、巨大ヤリイカ釣ってきた」やら「裏の畑でミステリーサークル」やら「オレの家、幽霊屋敷」やら、まるで小学生のような主張が飛び交い、猛烈な叩き合い、言い争い(カード争い)が繰り広げられるわけですね。もう、バカ会話がたまらなく楽しいです。「チュパカブラ」なんて語感だけでオモシロですから。これは是非とも機会があれば遊んでいただきたいバカゲーです。子供の頃、ウサンクサミステリーに心動かされた人であればきっとヒットします。
そうそう、誤解があるとアレなので、念のため。テーマの話ばかりしましたが、これも全て「非常にまとまりがあり」「破綻のない」「テーマ性に沿った」オモシロなシステムがあってこそなので、テーマだけのバカゲーではないということを改めて主張してみた次第。