"「ロケッツ(Rockets)」"

Klee社のあんまりそうな感じの箱絵&コンポーネントが印象的ですらないゲーム。ですがね、これはイイです、わりにオモシロです。軽くテンポの良い締めあいゲー(?)ですよ。
各プレイヤーのロケットが月に向かって飛んでいくというテーマが与えられていますが、別に月に到着することが目的でもなく、最終的に獲得した点数で勝敗を争うゲーム。
手番ごとに手札を1枚出してどうにかします。場に出ている数字より大きいカードを出せれば、その差分だけ自分のロケットが上昇し、同じ数字ならば自分以外の任意のロケットを1マス上昇。小さければその差分だけ自分のロケットを下げるか、その差分だけ山札からカードを引くかします。ちなみにこのゲームではカードを補充できる機会はここしかないです。よくある「1ぷれー&1どろー」ではないのですよ。思わず引きそうにはなりますが。そういうわけで、上手くカードを出していければ手札を使いきることもできます。で、上がったり下がったりしながら、「誰かのロケットが月に着いた」「山札が尽きた」「誰かが手札を使い切った」の3つのうちいずれかの条件が満たされたらラウンド終了。自分のロケットの高度に応じた点数を獲得して、そこからカード枚数分だけ点数をマイナスします。これだけ。かなり簡単ルールです。しかしこれが絡みあうといい具合のオモシロになるわけで。
遊んでみるまでは微妙感満載でしたが、いやいやナカナカの実力をお持ちなゲームです。パッとルールだけ聞くと何がオモシロなのか見えにくいかもしれませんが、案外イカスゲームですよ。テーマについてはシステムありきで適当に決めた感じがミエミエでなんとも底が浅くてアレですが。
注意点としては。締めあうことをせずただ漫然と遊ぶと、おそらく全くオモシロくないですこのゲーム。なんだこれ、ってなると思います。もし遊ぶ機会がありましたらそのあたりにご注意ください。
この週末に遊ぶ機会があるので、勘所なんかの話はまたその時にでも。


前半戦終了。後半戦の更新は明日早朝を予定。
かなり濃密な感じなので、ご期待ください。