"「われらが王のために(Im Auftrag des Koenigs)」"

adlungの最近ゲー。円卓の騎士になって、王の使命をこなしたり、地方に出向して大岡裁きしたり、トーナメントで力をアピールしたりするゲーム。昨今のゲーム界の傾向を思い出し、RPGっぽいプレイ感なのかなあと遊ぶ前は少しゲンナリしていましたが、いい意味で予想を裏切ってくれました。
全員で順番にそのラウンドに行うアクションの選択x3→そして順番にアクション実行x3→次のラウンドへ〜という進行。手番に選択できるアクションは複数あるのですが、その種類ごとには選択できる数に限りがあるので、他のプレイヤーとの兼ね合いを考えて、締めあう感じのゲームでした。「皇帝の影」のアクション選択とか「サンクト」のカード選択に感覚は近いですね。「このアクションをスルーすると彼が得してしまうから、私が今とるしか!」といった風な。また、アクションもそうですが、得点に繋がるカード資源についても常に乏しくカツカツなので、展開は終始キツキツな感じ。わりにオモシロですし、値段も安いのであまり文句もないです。ただ、テーマでちょっと損してそうな気がします。
それにしてもadlung、あいかわらずのカード枚数制限でよく頑張れるなあといったところ。このゲーム、他のメーカーであればまず間違いなく、他に雑多な要素を加わるなどして「ボードゲーム」になっていそう内容ですから。adlungのこうした詰め込み系ゲームに対して、時に「もうすこし、○○だったら・・・」と思う事もありますが、それは全く贅沢な話だったのかもしれないなと思う今日この頃。