"「デスペラード(Desperados)」"

Pfifficus Spiele社。遊んでみました。これ、すごくオモシロです。ざっくり内容を説明すると。西部で無法者たちが各地で襲撃を繰り返すというもの。いくつかの襲撃予定先に対してそれぞれ参加者を募り(襲撃計画)、人数がそろったらその場所についての計画が実行されます。(ほぼ)全員参加の入札のような感じになるのですが、入札に使えるのはその計画に参加している無法者か、有名な無法者(指名手配中)のみ。で、一斉に確認して、最も活躍していたら(カード価値が高ければ)、襲撃先カードを受け取ることができて、その際、襲撃に成功した無法者は今後指名手配されて、各地の襲撃に首を突っ込んでくる。・・・といった感じですが、説明不足でわかりにくいですね。
所感。全ては紹介していませんが、襲撃計画立案の際や入札時には他にも制限があり、その苦しさがたまらなくオモシロです。また、指名手配の有無や襲撃計画時のポジションなどにより、刻一刻とカードの価値や希少性が変化するシステムにも感銘を受けました。また最終得点計算にも特徴があり、最後まで気の抜けない展開になります。これはいいシステムです。様々な制限が複雑に思えるのも最初だけで、時間が経過するほどにしっくりきます。カード価値が変動するので、都度に必要とされるその計算が少し繁雑に感じますが、「ノイ」のようなカウントアップ系のゲームを「面倒だから嫌い」と言われる方でなければ、問題ない程度でしょう。カードゲームとしては少し重めで、面子次第ではかなりドライな展開もありえますが、それを差し引いてもこのシステムは評価に値するのでは。手札のマネジメントがオモシロなこのゲーム、決して気軽いわけではないので万人にはオススメできないですが、個人的にはかなり評価高め。このメーカーの今後に期待。

追記:国内販売タイトルは「西部の無法者」にて確定。