激戦から一夜明けて−2

"「アザラシゲーム(Robby's Rutschpartie)」"

Kramerが作ったKOSMOSの子供ゲーム。まだかまだかと思っていたら、ようやく日本上陸。特殊コンポーネントが詰まった巨大な箱が印象的です。手番ではサイコロを振り、出た目に対応する押し棒を受け取って、自分のアザラシを周囲に配置。そしておもむろに一突きする。で、相手のアザラシを海に叩き込めれば得点。それだけ。ですが、すごくオモシロですよ。まずアザラシの形状と穴のサイズがよくできていて、引っかかって落ちなかったりします。あげく他のアザラシとの攻防の邪魔をしたりするものだから腹立たしいことこの上ない。ゲーム開始時に中心の穴を隠している、白い氷トークンも邪魔さ爆発でイカス。棒の長さも絶妙で、これは落とせる!と悠然と突き出しても、香港映画みたく、渾身のしぶとさを発揮してギリギリで堪えたりする。すごくイイ。やるじゃないか、Kramer。あと、黒の棒を使うときは目を閉じるというのも楽しい。操作する人間が意図しない方向にアザラシが押されていく様は、見ていて爆笑しそうになります。これは実にイイゲームですよ。短時間で決着するので、棚から取り出しやすく、出番も多そうな感じですし。
問題は価格。コンポーネントのせいで高い。これ買うくらいなら・・・と、遊び応えのある戦略系のゲームを手に入れたくなりますものね。対費用効果が低いと言われてしまう悲しいポジションのゲーム。いや、これにしか味わえない楽しさがあるはずなので、その「効果」のベクトルがどっち向いてるかって話なんですが。・・・・無念。