激戦から一夜明けて−1

最近。「ゲームをする=未プレイを消化する」になっている自分に気付いて、ちょっとゲンナリ。面白いゲームをもっと繰り返し遊びたいが、そうすると未プレイが溜まっていくという、あまりといえばあんまりな未プレイスパイラル。こんなジレンマなど要らん!

"「フィノ(Vino)」"

Goldsieberのちょっと前ゲーム。作者はC.Conrad。最近だとナゲッツとか。
イタリア各地で育てたいろんな品種のブドウを元にワインを造って売って利益を出しながら、自分のブドウ畑を増やすゲーム。お金儲けを意識すると畑は減っていくし、かといって売らないとお金が増えない。ちなみに畑には私有と公有の区別があり、条件を満たすと国が公有畑を分配してきたりする。しかも無料で。これすごく重要。
あと、各地方では複数のプレイヤーが同一品種を作ることができないので、このあたりの兼ね合いも重要。ブドウ畑を買い付けに行くときは、こっそり目的地を指定して全員一斉にオープン、みたいな流れなのでバッティングすると最悪。購入はその地方の大地主から優先的に行われるので、「行ってみたけど、買い占められて、貴重なアクションがパー」とか、もう最悪。ワインを売るといくつか関連する畑が潰れて空きが出るので、そこを狙いに行ったり云々。拡大再生産な流れがたまらりません。需要は刻一刻と操作されて動くやら、なにやるにしても運の要素がないやらで、人の顔色伺いながらひたすら悩むことになるキツキツさ。考えることがたくさんあって本当に辛いです。しかもシステムがいちいち理にかなった動きをしてくれちゃったりして素晴らしいを通りこしてムカツキます。とにかく心理戦。ひたすら心理戦。読み違うとゲンナリします。しかし、バランスが取れてるので、よほどの打ちミスがなければ勝敗は最後まで読めないような感じがまたイイ。
とにかく全方面に向けてオモシロ。でもすごく地味。コンポーネントも良い。でも色の判別がつきにくい。ビジネスゲームが好きで、ウンウン言うのが好きな人たちが4人くらいいたら、とても興味深く遊べるはず。「地味」「ゲーマーズライク」「重め」でも良いじゃないですか。とはいえ、好き嫌いはぷっつり分かれそう。色の識別問題とかで怒鳴る人とかもいそう。なのでちょっと控えめにオススメしてみる。いいですよ、これ。