眼力が問われるネオ・ウッカリ系。

”「鷲の目(Adlerauge)」”

「フェットナップ(Fettnapf)」の登場により、偉大さランキング(脳内)上位に食い込んできたシュタウペさんの小さいカドゲシリーズ。携帯に便利なパームサイズ。カード枚数もトランプの約半分と少ないながら、ちょっと目先が変わったオモシロを提供してくれるニクイヤツです。
とかまあそんなだから、結局、シリーズ全作が他メーカー別テーマにて、装いも幾分豪華になってリメイクされちゃってます。たしかに本シリーズは微妙にショボい(!)ので、そうしたい気持ちがわからなくもないというか。


さて。


折角なので、「微妙にショボい」と称してみた箱を見てもらいましょうか。
確認せずして同意もなにもあったもんじゃないでしょうし。


箱外観


ね、なんというかショボいとしか言いようがないわけですよ。
いいんですけどね、オモシロければね。
見栄えだけじゃないですから! ゲームは!


それはともかく。


使うカードはこんな感じ。


カードがむじゃら


カードは4つに区切られていて、
グッズが色とりどりでに描かれてます。
グッズが6種、塗りわけが6色なので
6x6=36パターン。
この計算に意味があるのかは謎。




遊び方は複数ありますが、基本は一緒です。


成否の一例


こんな感じでカードの長い辺と長い辺、もしくは短い辺と短い辺をあわせていきます。
その際、「隣りあう4つのグッズ」が「全て違う品」で「全て違う色」だったら置けます。
ちなみに上の写真は中心を軸に、上と右は正解です。全部違います。(ややこしい)
で、左は「色が同じ」でダメ、下は「品が同じ」でダメ。
あー、紛らわしい。
とまあ、こんな紛らわしさをいくつかの方法で楽しむわけですね。



手札を受け取って、いち早く手元で自己完結するように配置する、
多人数ソロプレイみたいなのとか、
共通の場で、リアルタイムに手札を無くすべく頑張って置きまくる、
「フリックスミックス」みたいな早置きモノとか、
3x3にカードを並べて不成立なく完全に条件を満たすように組み替える、
完全ソロのキツキツパズルとか、
全員参加で早押しクイズ形式の
「ハイパーロボット」的(ちょっと違うけど)な遊び方のヤツとか。
その他、略。



個人的にはクイズ形式のが一番お気に入り。
場にとりあえず4枚置いて、(もちろんくっつくように)
カードを2枚オープン。
参加者はオープンされたお題2枚のうち、
どちらか一方だけでかまわないので、くっつく場所を探します。
カードを手にとってかざしたりするのはダメ。
鷲のように目だけで、空から俯瞰するように探してください。(タイトルの通り)
見つけたら「見つけた!」つって、答えあわせ。
正解だったらそれを配置、
残った「もう一方のカード」を得点1として受け取って、
また次の2枚をオープン。
あとはカードなくなるまで繰り返し。
カードを実際にかざしながら探しちゃダメというのが、ちょっとしたことながらとても気の利いたルールなんですよね。他の遊び方と比べて最も本作らしい仕上がりですし。慌てて探して答えあわせしてみたら「なんだ違うよこれ」と気付く紛らわしさ。ウッカリまみれで困った話。


といった感じの本作。
ワンアイデアを派生させて色々作ってきたところが、なんともお得感アリというか。
「ちょっとした時間に滑り込む、ちょっとしたオモシロ」って感じでイイですよ。