ボドゲの買い方@フランス

唐突ですが。
私のフランスなゲームのイメージはというと、とにかく「ミカド」。あの「箸をバラーってやって一本ずつ取る」、アレです。そうそう、将棋崩しみたいなヤツ。
もうね、フランス映画で恋人たちが酒飲みながら遊ぶゲームといえば例外なく「ミカド」なわけですよ。またこれが無闇やたらにイチャイチャしながら、そりゃもう楽しそうに遊びやがるんですよねえ。おいおい、そんなに楽しいのかと。
おそらく、ミカドを取り出す=イチャイチャするってことなんでしょうなあ。そりゃ否応なくテンションも上がるわけです。しかもある程度親しい間柄しか遊べないんですよね、きっと。「もうそろそろ、いいだろ?」と取り出してくる男、「まだ私たちには早いわ」と身をかわす女。とかね。
スマートなミカドの取り出し方とか熱いタイミングとか、フランスのその手の雑誌では特 集が組まれているはずです。「俺もうアイツとミカド遊んだぜ」 「え、マジで」とか言ってたりするんですよ、巷の若者は。
ともあれ、愛し合う若い二人で遊べばなんでも楽しいはずなんですけどね。ほら、箸が転がってもおかしい年頃、なんていったりしますからね。ええ。
・・・・全然上手いこと言えてないですか。そうですか。


それはともかく。


過去にフランスをウロウロした記憶では、パリでそういう店を一軒見たきりです。たしかね、大学の傍にあるんですよ。もう正確な場所は忘れましたが。あの立地だからこそ商売成り立つんですかねえ。今もあるんでしょうか、あの店。
その他の地方都市ともなると(全土を回ったわけではないですが)、片鱗すらもなかった記憶。まあ極端な住宅街をウロウロしてないので不確かな話ですが。そういえば、あったらネタになるなあと思って、カルカソンヌで「カルカソンヌ」を探したりもしましたが、残念ながら見つかりませんでした。商魂たくましい日本の観光都市だったら置いてたと思うんですがねえ。間違いなく。
それとも実は私が気付かなかっただけで、ボドゲショップは街に溢れてるんでしょうか。特にパリとか都会ともなると、なんだか謎の裏通りにあったりするんですかね。わかりませんけど。誰かパリのお店知ってたら教えてください。ちょっと行ってきますから。ちなみに、ウォハンマーとかのフィギュアなシュミレーション系の店はパリの裏通りにありましたよ。関係ないですか。
で。
まあ、今はネットがありますからねえ。フランスでもネットが主力のショップだったら普通にあるみたいですしね。実際。フェドゥッティもリンク貼ってるくらいですから。あー、でもこの人、マニアですからねー。さすがに基準が彼では、フランスのボドゲ購入事情は見えてきませんか。むー。
つうことでちょっと検索してみましたよ。へー。フランスではこの手のボドゲのことを「ソサエティゲーム」っていうみたいですね。なんだか高貴な感じですなあ。さすがフランス、言い方からして違う。カタチから入りますなあ。
でも色んな諸経費&諸税が掛かるのか、ドイツ本国のショップよりもだいぶと値段が高いですよ。なんですか、こりゃ。ちょっと利益乗せすぎじゃないですかね。これじゃあまるで日本の(以下略。
それとも、これくらいでないと利益確保どころか、商売成り立たないんでしょうかね。独仏は地続きの隣国なのに由々しき事態ですなあ。何か謎の壁でも あるんでしょうか。えらいこっちゃ。通貨が同じユーロだけにその差は一目瞭然 。これでは購入意欲もアレ。んー。フランスのゲーマーも納得できんでしょう。もはや、やるせないというか、なんというか、そんなレベルでは。
えー、折角なので有名なゲームの価格をいくつかピックアップ。(bisco調べ)


アルハンブラ 独18 仏32
ナイアガラ  独26 仏35
ルイ14世  独15 仏21 
サンクト   独20 仏28
ウボンゴ   独25 仏36
ゲシェンク  独 5 仏 9
ヘックメック 独 8 仏14


ちなみに、母国語化されたパッケージのものもあればそうでないのも混じってます。たぶんですが。そういう点では和訳添付を主体とする日本よりも、ゲームに対する理解というか取り組みが違う、そんなフランス。
とはいえ、このくらい価格差があれば「まとめて個人輸入・・・してみようかな?」って考え出すと思うんですけどね、日本のコアなゲーマー(私含む)なんかと同じ感覚で。ネットはいつでもゲーマーの味方なわけですよ。ポチっとやれば、20kgくらいのボドゲがすぐ届くわけですよ。
っていうか、それこそ一泊二日でドイツへ買出し旅行!とかが可能ですからね。近いから。だからフランスでは、いまいちボドゲ屋がないんですかね。本当に欲しいヤツは自分で買いやがるし、今更近場に店出してもなあって感じなのかも。ああ、そういうある意味ダルなところってフランス人らしい考え方かも。良い線ついたかも。
でも、まあなんだかんだ言いながらも、何かと母国語版を尊びそうな気はするんですよね。気高きフランス人として。それこそボドゲに限った話ではなくて。だからこそ国内流通の中でも、母国語化したパッケージが大半を占めてたりするのでは。プレイアビリティ云々の以前にね。「いやいや、なぜ他国語で遊ぶ必要があるんだい、我々はフランス人だろーん? さっさと母国語版を作りたまえ」とかね。憶測ですがね。思考も口調も何もかも。
もしくは逆に他国版はアレとかいう流れがあったりするわけですよ、きっと。もう偏見ですかね。「カルカソンヌやろーぜ」 「え、それドイツ語版じゃん。ダセー。芋クセー。おまえの母ちゃんドリスマテウス!」とかね。だから流行らなかったりして。あ、もう、こういうのは要りませんか。そうですか。


んー。


いやあ、やっぱりフランス料理は最高ですな!(謎。