ケープからカイロへ(Vom Kap bis Kairo)

”ケープからカイロへ(Vom Kap bis Kairo)”

鉄道を敷設していく地味系カドゲ。
が。
特に3人戦でオモシロを発揮する秀逸かつ洗練されたシステム。アドルングの偉大さを思知る、至高の一斉入札競りゲー。かなりオモシロ。説明しだすとキリがないくらいにイケてます。手軽、シンプル、そして楽しい。終盤に至っても差がつきにくく、接戦になるような構造的仕掛けがあるため、他者より一歩先行くためには相応の戦略と幾ばくかの運が必要なんですなあ。いやあ、奥深い。60枚というカード制限の中で、これを作り上げた作者の手腕に愕然とします。
ただ、このゲームのルールが、文章で説明されることを変に拒むというか、実際にモノを見ながらでないと途端に伝達力が落ちてしまう感じなんですよねえ。だもんで、この魅力を妙に損ってしまわない為にも、未プレイの方はこれ以上調べることなく騙されたと思って是非一度。箱もイラストも色使いもなんてこたない地味系ですし、テーマも万人受けしない類ですが、「そんなこたどうだっていんだよ!」ってな勢いのこのオモシロ。食わずぎらいは爆損ですよ、これは。