ハルンケン・スペルンケン(Halunken & Spelunken)

”「ハルンケン・スペルンケン(Halunken & Spelunken)」”

ランドルフが「残してしまった」結構アレなゲーム。サラーっと地雷入ってます。
カード使いきりでバッティングしたら云々というあの名作の亜流。
こちらは一応ボドゲです。
酒場にたむろう酔っ払いたちを自分の船に運び込んで乗組員として働かせようという、なんともヒトサライなテーマ。ゲームとしてはどの酒場でヒトサライを実施するか、という部分を取り上げています。
10数軒の酒場が立ち並び、それぞれに何人か乗組員候補がいまして。ラウンドごとに自分の駒を動かして、移動先の酒場で酔っ払いをスカウトしていくと。
やることはアレです。全員が同じ構成のカードから一斉に一枚出して、ドン。出したカードがカブるか、移動先の酒場でカブるかによって若干違いがありますが、まあ、相手の乗組員を奪ったり、単純に移動できなかったり。バッティングしても救済があるので「優しい仕上げ」といえなくもない感じ。その分、「手番を無駄にするかも」という危機感は薄くなってしまってますけどね。
で、集めた乗組員の質とか、その種類をまとめたボーナスとかあって、最多得点が勝ち。っていうのが基本的なルール。
これに上級ルールとして、競りで謎の最強ヒトサライを雇って走り回らせる、ってのが。
相手の集めている乗組員がオープンなので、相手の意思やら意向やらが見え隠れしつつ、それを踏まえて「どう立ち回ろうかな」、なんて思い巡らせる感じがウリなんですかね。たぶん。とはいえ、アレの二番煎じの感は否めませんねえ。しかも結構劣化コピー気味。
構造としてはそこまで悪くはないはずなんですが、実際に遊んでみると酷く淡々としていて、終わるころには「うーん」になってしまうあたり、かなり危険なフォースを内包しています。そういう意味ではポテンシャル高いです。
しかも。追い討ちをかけるかのように。
上級で遊ぶと「蛇足。基本ルールならなんとか」という声が参加者から漏れ、逆に基本で遊ぶと「淡白。上級ルールならなんとか」という意見が飛び出す、地雷特有の謎ぶりを発揮。初級上級共に遊んだ事のある私は「じゃあ、どっちもダメってことね・・・・」という禁断の真実に辿り着いてしまいましたよ。ゲンナリ
地雷(中)。