6位は「マネー(Money!)」

ルールを聞くと「?」ですが、遊ぶと「!」になるクニツィアのカドゲ。一斉入札系。
円、ドル、ユーロを始めとした7 ヶ国の実際の紙幣がデザインされたカードからしてイケてます。このお金が手札。各国紙幣は最低20価値から60価値まで。その他カード(若干)の説明は割愛。
場には額面関係なく並べられる4枚のお金が2セット。これを「目安として」秘密裏に手札のお金を入札すると。別に同じ種類しか使えないってわけでもないです。単純に額面のみ考慮。
で、準備できたら一斉オープン。入札した額面が多い人から順番に「交換」していきます。場に出ている4枚セット、もしくは他のプレイヤーが出した入札分のカード群すらも対象に。受け取って、渡す。すると自分の手元に来たのはさっきよりも「価値が高まったお金」のはず。これを全員行なったら、場のカードを4枚ずつに補充して次、みたいな感じ。ちなみに、あまりにも「なんだこれ」な時には交換せず手元に戻すこともできたり。
で、価値の話。山札切れでゲーム終了すると得点計算するんですが。この時紙幣の種類が重要に。種類別の合計が、200を超えてれば合計そのままが得点になるんですが、200に満たないと一律100が謎の徴収を受けます。ゲンナリ。じゃあ低額紙幣はいらないな、なんてこともなくて、低額紙幣は同価値3枚集めると100のボーナス発生。これが熱い。要するに種類を絞って、あたりをつけながら狙えってことです。
ってことはわかってるんですが、なにしろカードの出現状況と、他人の収集に関する思惑とが絡まって、思うようにいかないところが苦しくてオモシロ。「ああ、どうしよう」の連続。ままならないというか。
集める紙幣と集めない紙幣を同時に手元に持つことになるので、割り切った対応、臨機応変な判断で上手く転がしていかないと得点が伸びないあたり「良く出来てるなあ」と感心。
しかも自分が必要ない紙幣というのは、基本的に他人が集めている紙幣のはずなので、迂闊に高額入札を繰り返すと敵に塩を送ることに。「無駄は悪、ギリギリ勝たねば」という秘密入札系の理想をシステム自体が要求してくるんです。だもんで、自然とこのゲームの醍醐味っていうかジレンマを堪能するよう誘導されてしまうという。おそるべきクニツィアの世界。オモシロ。