"「ヴェレノ(VELENO)」"

Randolph先生のアブストラクト。from DalNegro。カラフルな碁石マーブルがたまらない一品。取り出す時の絶妙なクリック感にイタリアの匠を思います。内容はというと、要は同色のマーブル集めると点数になるよ系。ただマーブル獲得の際の移動制限や、加点方法の妙がゲームをオモシロにしていると思います。ちなみにわりと珍しい反時計回り進行。また、3人以上の複数人数プレイ時に採用される、「自分の得点+右隣のプレイヤーの得点=総得点」という独特な得点形態が展開に奥深さを与えています。ちなみにこの計算方法は同作者晩年の作「パラドックス」にも受け継がれています。
やることはシンプルですが随所に悩ましさを秘めていて、駆け引きのオモシロはボードの見た目からはとても想像できませんでした。短時間ゲーながらも実に遊びごたえがあります。良作。