"「ポンペイ(Der Untergang von Pompeji)」"

かなり苦言交じりで申し訳ない。ですが。思うところやら感想やらを長文にて。ゲーム内容の紹介はばっさり省略。
前回と違って比較的冷静にトライ。とはいえ、発熱もあってテンションは高いですが。するとまず気づいたのが、前半戦の場渡り的なコマ配置。「万遍なく」「逃げやすく」「相手には置きにくく」と意識することは色々あっても、結局有利になるカード(Omenもしくは配置のキーになる建物)を引いてこれるかどうかに尽きるような感じ。前回初プレイ時よりも後半戦を踏まえた配置にはなっているが、傍から見る分にはあまり変わらないと思う程度。効果的な戦略というには程遠い「むむむ」です。後半戦に入ると前回よりもめくりのランダム性がかなり乱暴に思えました。パズルライクな動きを要求されますが、如何せん「めくり」が強いので長期的プランを構築するには至りません。結果、後半戦もその場を凌ぐような移動に終始しがちです。スリリングな状況を楽しむように攻めの姿勢をとることも可能ですが、「めくられる」と即沈みます。戦線離脱を余儀なくされますね。自然災害に翻弄されるというテーマ性は良く表現されているかもしれませんが、「このコマは助からないから諦めて、こっちのコマを逃がすぞう」という取捨選択の連続はさすがに苦しく思えます。また全体を通して感じるのは、このゲームはあまり考え込まずに軽く遊ぶことを目的としているのではないか、ということ。「ウワー」「ヤラレター」と言いながらサクサク遊ぶ感じです。問題はそれに相反する重いテーマでしょうか。・・・ちょっと語弊。テーマ自体はミステリアスな題材で興味深いです。が、その表現方法、もしくはピックアップされた部分、ですね、気になるのは。・・・・・独特なプレイ間には後ろ髪引かれる気もしますが・・・・・、まあ、そういうゲームでした。と思ったのは、他でもない、私です。