"「マティックス」"

学研の新作。アルゴやらジュモクやらのシリーズ第3作。でも発売元的には「アルゴに続く第2弾」なのだそうな。いろいろあるんですね。
70年代に発明されて、それ以降世界中で大ヒットのゲームを日本向けにアレンジしたとのこと。ルールは簡単で。基本ルールの場合、4×4マスにランダムに得点チップを並べて、その中にクロスチップを一つ置く。で、クロスチップを基準に先手からチップを交互に取っていくのですが、先手はクロスチップに対して横に並んでるチップ、後手はクロスチップに対して縦に並んでいるチップしか取れないです。そのクロスチップはプレイヤーがチップを獲得するたびに、獲得したチップがあった場所に次々と移動していきます。当然、移動先の列にチップが残り少なければ行動も制限されますし、一つもチップがなければその時点でラウンド終了、得点決算に入ります。で、チップの得点合計で勝者をきめる、と。
かなり、アブストラクト。先の先を見通すことが必要で、損して得取れの精神、重要。上級ルールになると、盤面が広がって、得点チップにマイナスのものが出てきたりして、より複雑になってきます。如何に相手の選択肢を狭めて有利な展開にするかを考えるところは、まるでパズルのようです。あげく獲得した数多くのチップを計算することが既に計算トレーニングみたいなものなので、これはたしかに「頭がよくなるゲーム第2弾」だと納得させられました。
対費用効果はわりと高め。ボードではなくマットですが、スウェード調なので、案外雰囲気も良く鑑賞に堪えます。ただ、完全情報公開型のゲームなので長考しがちになるのが難点といえば難点かも。マニュアルでもそのことには触れていて、「リズムをくずさないように・・・」などと注意書きがあるくらいです。とはいえ、ルールも簡単で、わりに気軽にも遊べるかと思いますし、これまた値段も手頃なので、買っておいても問題ないかと。おそらく。