"「ドン(DON)」"
M.Schachtの隠れ名作。数字が書かれた6色の街区カードを競り落として覇権争いするマフィア競りゲー。街区に書かれた数字がゲーム中に2通りの縛りを生むのですが、これが独特かつ非常にオモシロ。一つは宣言の縛り。もう一つは資金分配の縛り。組織が肥大化すればするほど、より苦しくより厳しい展開を強いられるように仕組まれたバランスが絶妙。もちろんマネジメント次第では美味しい思いができるようにもなってます。同梱されているチップも他にはない、目を見張るゴージャスさでかなりのイケっぷりです。シャハトってやつぁ、プレイヤーを困らせることにかけては天才だなと、痛感できるケッサクですよ、これは。
"「カリブ(Karibik)」"
今回のメビウス便新作。ゲーム内容は数日前に書いたので略。プレイ後評価3.7。意外にサックリ終わってくれる、結構良いゲーム。感覚はほぼ典型的なバッティング系でした。トップ叩きが難しく一度離されるとまず挽回できない感じなので、下位同士でつぶしあってしまうような展開は極力さけなければならない模様。ゲーム自体が短いので、1回、2回が本当に命取りになります。とはいえ、邪魔し邪魔され、かわしかわされのやり取りがオモシロなのは確か。斬った斬られたのチャンバラ感覚とでも言いましょうか。コンポーネントも雰囲気がありとても良いです。ただ、港に宝箱を配置する際の判別性の悪さには辟易。数も機会もそんなに多くないとはいえ、見知らぬ土地の名前だけで照合するというのはちと厳しいです。似たような名前の港も少なくないですし。しかし、サンファンやら、カルタヘナ、プエルト・・・やらの名前を見るとニヤリとしてしまうのは、きっと私だけではありますまい。
"「フィッシュイートフィッシュ(Fish Eat Fish )」"
knizia作、「古代ローマの新ゲーム」の中のなんだっけかのリメイク。えー、うん、まあと言葉を濁したくなりました。悪くはないのですが。誤解を恐れず言えば、後だし有利なジャンケンみたいなゲーム。そして、カウンティング最重要。相手が弱ったところを叩く、みたいな。昔のカイジであったカードジャンケンのイメージ。「チョキがなくなった・・・・・ザワッ(観衆)」みたいな。・・・・だから、悪くはないのですがね。ちなみにコンポーネントはかなりイケていて、中でもヒトデ型バトルマーカーが秀逸なデキ。これは価値高いですよ。総評としては、随所にアメリカが感じとれます。なぜいくつもの「古代ローマの新ゲーム」内ゲームの中からこれが選ばれたのか。理由はきっとOut of the boxがアメリカの会社だからですよ。以上。
"ヒトデ型マーカー"
"「カイピラニア(Kai Piranja)」"
クライネフィッシュとの違いを、機会あって見出すことができましたゲー。クライネフィッシュが好きでたまらない、でも最近物足りなくなってきたなーという方であれば購入を検討してもいいかも。自分のめくりなのに他人に与えられてクヤシイとか、同じ魚を三つそろえてジャックポット獲得だバンザイとか、異なる要素はそれなりに見受けられます。しかし全く違うゲームかといえばそうでもなく、根っこの部分はやっぱり一緒。個人的にはシンプルなクライネフィッシュの方が・・・・・。御大の「このゲームのポテンシャルは引き出しきった」との総括に参加者全員が同意。おそらく次はないでしょう。地雷(小)。
もはや謝辞。
- 「伝説、そして、ジュマンジ」の話。
- 先日お話した伝説ゲームも無事受け取り完了。お譲り下さった某氏のご好意に感謝。箱が大きく、持ち帰る段からかなりゲンナリしました。良い調子です。さきほどルールを一読しましたが、かなりのゲンナリオーラが発されていました。これはきっとプレイ中にゲームを続けるか否かの強烈なジレンマが起こりますね。コンポーネントを見てさらにゲンナリ。あの豪快な上げ底は衝撃的でした。これはかなりプレイが楽しみです。「このゲームを2度するほど人生は長くない」とは某氏の見解ですが、おそらく真実でしょう。
- 「謎、そして、EXAGO」の話
- また、幸か不幸か謎メーカーの謎ゲーム「EXAGO」をゲットすることができました。いつかどこかで聞いたようなルールがたまりません。これはいいものを頂いたと喜んでいたら、実は今年の新作だったことが発覚。しかも調べたところ、「Rummikub」「Triominos」「Rolit」やらの販売元でした。なんだ、意外にメジャーじゃないですか。もしかすると日本に入ってくるかもですよ。ゲーム自体はまあ普通なので、多人数ウサンクサアブストラクトとして活躍しそうな予感・・・・・が一瞬だけありましたが、きっとファンタジーかもしくは幻覚の類でしょう。ただ、コンポーネントはビバリーを思わせる感じで結構好きです。これは第二のブロックスになるか!・・・・いえ、なりえませんが。
- 「譲り合い、そして、フェアプレイ」の話。
- さらに、念願叶って某譲り合いゲームをゲット。さっそく和訳作業に入ったところあっさり完訳。いやあ、全くヒネリが無くて最高です(賛辞)。これで本当にゲームが成立するのかと、自身の誤訳を疑ってしまうくらいにシンプル。システムだけでは計り知れないアレな駆け引きがあるということですよ、これは。きっと。疑心暗鬼なノリが近頃オモシロだと発覚したゴキブリポーカーに類似していますから、まあ間違いなく楽しめると思うのですが。ええ、心配などしません。
- 「斑鳩」の話。
- さらにさらに、一部で知られる謎トリックテイクゲームを某氏より譲り受けました。少々複雑なルールがアレですが、元ネタを知っているので楽しめそうです。いやはや、本当にありがとうございます。またナニかあればクダサイ。