画像でダイナミック。その5

久しぶりの「クルクルケッコー(Looping Louie)」。
思い出したように取り出してきては遊んでいるテクニカルなバカゲーです。
時々話題にはしてましたが詳しい紹介はなかったということで今回。なにせ画像がないと何が何だかわかりませんからね。そんな本作を紹介しているということは、当ブログがまさに画像ブログとして(以下略。


要電池なので厳密にはアレなのかも知れませんが、とてもアナログなプレイ感はまさにボドゲそのもの。
っていうかね、MBから発売されてるからいいんですよ。そういう括り。


外箱こんな風。


箱!


昔の飛行機乗りな映画とかでこんなシーンをみたような気がしますよ。
広大な敷地の一角にある小屋、それを掠めるように飛ぶプロペラ機、驚いてバタバタと逃げ出すニワトリやらなんやら、みたいな。ほら、有ったでしょう、ほら。(同意を求めない)
でも主役はこのプロペラ機ではなくて、あくまで被害に遭う小屋の所有者側。地味な役回りですがガッカリすることはありませんよ。ゲームはオモシロなんですから。


コンポーネントを組み立てるとこんな感じ。


四方に伸びる!


何をするのか、これだけではサッパリですが。
中心のメイン部から四方に延びるジョイント。画像左側、ゲーム的に正しい構えで手を添えてるあたりが、前述の小屋関連を表現している部分です。
そのちょっと上くらいに居るのがクレイジーな飛行機乗り。中央から伸びたアームに従い、盤上(?)を周回します。遊園地の乗り物のイメージ。ちなみにアームは中央の柱を支点として、上下にフレキシブルな動きが可能。丸いオモリが味のある動きの原動力。


小屋部分のアップ。


シーソー? それとも?


シーソーみたいなブツが小屋所有者が唯一動かせる部分。
何を表現しているかは謎ですが、きっと小屋所有者の「コッチに来るな!」という切なる思いが具現化したモノだったりするんでしょうなあ。(幻想的)
これをバンバン叩くことで、逆端を跳ね上げ、迫り来るプロペラ機の軌道を変えることができます。
軌道を変えて守ろうとするのは、小屋の上に乗っかって並ぶニワトリコイン。
プロペラ機は一番左端のコインを掠めるように飛んできましてね。で、ちょうど車輪のあたりを当ててくるんですな。するってえと、コインはカチャンとかいって下に滑り落ちて、オンザレールで中央に向かって転がっていきます。
ニワトリがプロペラ機に驚いて逃げ出す様を完全再現していると、そういうことですよ。
ええ、そういうことにしてください。
ゲーム的には各自このコイン3枚を守り抜くことが目的。生き残りゲー、もしくは負けを決めるゲームってことになりますか。


あ、危ない!


クレイジーな飛行機乗りがニワトリに襲い掛かろうとする瞬間。
「ニワトリ逃げろ!」って感じですが、コチラの出来ることはただ一つ「シーソーを動かす」だけ。
タイミングよくバヨーンと飛行機を跳ね上げることが出来れば、無事に我が家のかわいいニワトリが守られるという塩梅。


っていうかこの飛行機乗り、よくよく考えてみれば迷惑この上ない。
なにせ、4つの小屋上空を延々と周回しては飛行機で掠め飛ぶという社会的常識のなさ。
きっと「ヒャッハー!」とか言いながら飛んでるんですよ。「そりゃそりゃそりゃー!」かもしれませんが。
もうこの際なんだっていいです。


そんなクレイジー野郎のアップ。


コイツはヤバイ・・・・。


もう目がどこを見ているのかさえ。とても危険な壊れっぷりです。
きっと小屋の人たちも「コイツに逆らったら何されるかわからない」とか恐れて、文句も言えないんでしょうなあ。かわいそうに。


で。


そんな話の流れからすれば、「守る」ゲームなのかって感じですが、いやいや。
手元のシーソーをバンバンするだけだろうが、プロペラ機は電動で勝手に動いていようが、
「攻める」ゲーム。
もう、激攻めですからね。
シーソーを弾くだけながら、弾く強さやタイミングを工夫することによって、他人のニワトリコインを急襲するような軌道でプロペラ機を飛ばすことが可能です。それはもう90度先の相手だけではなくて、180度先、果ては270度先の相手まで。やりすぎると自分の手元に襲い掛かってくることもあるほどにダイナミックな動きをします。
最初の5分くらいはそんなことできるのか、って感じなんですが、慣れると何回かに一回はやたらとテクニカルな攻めが可能に。人間の手先ってよく出来てるなあと実感すること間違いなし。


そんなプレイ内容を非常に良く心得た箱裏。


外人さんですがね。


本当にドラマティックな軌道を描くので、それに翻弄されつつも抗うことが楽しいというかなんというか。ピンポイントで襲撃されると自分のシーソーで抵抗すら出来ませんけどね。そのぶんスキル差が現れるゲームとも言えますが、そんなに本気でやってもアレですから、そのへんは大人の分別を持って。
また、上級者を交えて遊ぶ際にはハンデとして、シーソーを細くすることができます。基本は横に広く伸びてますが、90度回転させることでただの棒状に。ちょうど最初の方の画像の緑色がそう。こうなるとプロペラ機を弾くのも難しくなるので、スキル差が改善されると。



とまあ、1ゲームが数分で終わるこのゲーム。最初はゲーム的な体裁でもって遊んでますが、いつしかグダグダに。で、ニワトリコインを随時補充しては、適当に「自分のテクを磨く会」みたいになるのが定番の流れ。だいぶマッタリと「こうかな?」「いや、こうだろ?」「お、それ、スゲー」「何それムリー」てな感じで遊んでいられます。
その何気ないオモシロは結構なもので、それこそなんとなーく時間が持っていかれるので注意。遊ぶ際には先に時間を決めておくべきでしょうねえ。
遊びすぎず、ほどほどに。それが次も楽しく遊ぶための秘訣かと。
にしても、本当にオモシロだなあ、コレ。


襲撃!