難波禅道と名付けてみた(略してナン禅)

創作というほど大層なものでもありませんが、「ペンと紙で遊べる簡単ゼンドー」を考えてみましたよ。既出ネタだったらすみません。
基本的には民間戦での使用を目的とした局地ゲーです。個人的には「親1+子3」の4人戦をオススメ。いや、もちろん2〜5人戦でも遊べますが。
ちなみに名称「難波禅道」は、大阪発ということと、公案として用いる数字=ナンバーというのを絡めたダジャレです。・・・・説明すると余計に恥ずかしいですな。



事の発端は出先での時間潰し。何かしようという話になりまして。各自にペンと紙くらいは用意できたので、「それじゃあ、まあ定番のフラッシュでも」とか思ったんですが、微妙に人数が少ない。だったら「ゼンドーとか出来ないものかな」となぜか思い浮かんだので、試しに数字を使ってやってみたら思いのほか遊べましてね。せっかくなので、こうした場を持って紹介してみようかと。


ということでルールは以下に。「要素一覧」と「規則の例」付。


ゼンドーはあのカラフル大小のピースがウリですが、この難波禅道(略してナン禅)は二桁の数字で遊びます。「00」から「99」ですね。まあ、三桁にするとより複雑高度に遊べるとは思いますが、二桁くらいが気楽だし紙もあまり使わないし、なにより対民間の局地ゲーですからして。ゲーマー同士で遊ぶなら三桁導入も可能かもしれません。それはともかく。


やることはゼンドーとほぼ一緒。そりゃそうです。
親(師匠)は今回の「規則」を自分の紙に書きます。で、仏性アリナシそれぞれの二桁数をまず自分の紙に書いて、そして子(弟子)に申し伝えます。それらの数字を、子は自分の紙に書きます。
ここまで準備できたらゲームスタート。
子は時計まわり(位置関係によってケースバイケース)に数字を宣言し、親に仏性の有無について尋ねます。親はその数字の仏性アリナシを答えます。で、親含む全員がその数字をメモります。まあ、縦に一本線を引いて「左を仏性アリ、右をナシ」として管理するとわかりやすいです。親もメモするのは間違い防止のため。口頭での遊びなので、全員メモが必須なのです。
で、子が全員一回ずつ宣言したら若干の検討の末、「確認の時間」に入ります。「確認の時間」とは耳慣れない言葉ですが、このナン禅では「問答」がありません。だもんで解答権の緑石とかもありません。そのための確認の時間。
親は子に「確認」します。規則がわかった子は「わかった宣言」してください。全員が「わかった」とか言ったら、親はその場のノリで適当に誰かを指名して規則を答えさせて終わり。親は左隣に移ります。全員が間違ってたら、適当にどれかの反証を作ってもう一巡。ただ、数字という素材のおかげでゼンドーと比べて要素が少ないため、「わかった」を言われた時点で大抵は真理に至ってます。よほどヒネた規則でなければ、反証を作ることはほとんどないはずです。
わかった人が全員でなければ、「わかった」人たちは自手番から「通常通り数字を宣言」しつつ、さらに「それについての仏性アリナシを言う」ことになります。もしアリナシの宣言が間違ってたら親はブブーっと言ってやってください。相手はとてもゲンナリするはずです。
複数人数で遊んでいて「わかった」人が「1人だけ」ならば、他の子の数字宣言に対して、親の代わりに仏性のアリナシを答えてもらうようにしてもいいです。っていうか、可能な限りそうしてあげて下さい。喜びますから。
あ、そうそう。解答の言い方は本当にそれぞれで、しかもお題の内容によっては「他の言い方」をされても反証を作れない場合が結構あります。そういった場合も、もちろん「正解」ということにしてください。ゼンドーでも同様ですが、念のため。


ゼンドーでも「勝った負けた」はあまり問題ではないと思っている私が考えたので、このナン禅ではその傾向がさらに強まっています。なにせ時間潰し。重く考えず、みんなでダラダラと楽しければそれでイイじゃないかと。オモシロさレベルとしては、「お題となる要素」が少ない&視覚的に乏しいためゼンドーには敵いませんが、遊ぶ雰囲気は結構似ているのでわりに楽しめますよ。
ゼンドーに比較しての「ナン禅の良い点」をあげるとすれば。各自で数字を管理するので、向かい合ってなくても遊べること。縦に(もしくは横に)並んでいるような状態でも遊べます。また、宣言した履歴が記録として残るので、遊び終わった後にそれを参加者以外に渡せば純粋なパズルとして楽しんでもらえたりするところ。とかですかね。


ま、そんなこんなですが、暇つぶしに一度どうでしょうか。っていうかね、飛び交う言葉が「主に数字」なのでマニアックな感じがしないところがキモ。端で聞いていても、とてもゼンドーを遊んでいるとは思いませんよ。


で。
説明聞いたんで、ではまあ遊んではみるけども、お題となる「要素」とかってどんなものがあるのかね、という方に下記一覧。他にもあるとは思いますが、とりあえずこんな感じで当面は事足りるはず。
「大きい・小さい」
「含む・含まない」
「倍数」
「差」
「以上・以下」
「奇数・偶数」
「左の桁・右の桁」
「二桁数」
「合計」
「数字」
これらを組み合わせると下記みたいな規則を作れます(二桁用)。ちなみに先日遊んだときの記憶から抜粋(?)。親は民間の方にも均等に回したのですが、今こうして見ても結構イケてますね。昨今はクイズ番組バヤリですから、その延長で楽しんでもらえたみたいですよ。
「左右の数字の合計が12以上」
「左右の数字の合計が奇数」
「左の桁が奇数」
「二桁数が7の倍数」
「二桁数が76以上」
「二桁数が偶数」
「右の桁が5以上」
「左右の桁が共に4以下」
「左右の桁の差が2」
「右の桁が左の桁より大きい」
「3という数字を含む」



ってな感じで難波禅道(略してナン禅)でした。
礼。