10位は「スープぎらい(Suppenkasper)」

ダイエットしたい、でも食べることは止められない。じゃあ周りの人間全員が太ってしまえば相対的に痩せたことになるなあ、という悪魔的発想のダイエットを題材としたボドゲ。テーマ勝ちですね、このオモシロは。
何をするかというと、料理の勧めあい。時計回りのカードプレイにて解決。色んなメイン料理に山盛りの付け添えを足して、強烈にカロリーを増加させては「さあ食えやれ食え」ってな感じ。
メインが1500calくらいでも、すぐに10000オーバーのコテコテ料理に変貌するあたり恐怖。こんなの食べたらプクプクになって表を歩けなくなるってんで、特殊カードやらなんやらでノラリクラリとかわすわけですよ。まあ結局、誰もが少なからず食べる羽目になるんですが。だから、太る。全員太る。「でも比べたら、私のほうがスリムよね、いい感じよね」という後ろ向きなのか前向きなのか不明な姿勢がイカス。
ラウンド終了時の処理がまたオモシロ。ダイエットのストレスが溜まったのか、手札に残った料理を全部食べてしまいます。だもんで、極力ヤバゲなメイン料理カードは使っておかないとマズイ。しかも。付け添えはともかく、メイン料理を出せるタイミングはカードプレイのスタート時のみ。で、そのスターターになるためには「料理を食べないといけない」んですね。困った話。「食べずにはいられないんだー」みたいな悲しい性を完全再現ですよ。むぎぎ。こんなことで痩せるわけがないです。
テーマでオモシロが増す、という事を再認識できるボドゲ。手札運もわりに強いですが、テーマがテーマだけに気になりません。良い意味で大雑把。必死になるよりも、むしろ膨れ上がるカロリーに怯えて皆でワーワー言う感じの楽しさ。昔のゲームなので若干プレイアビリティは低めですが、今の複雑なゲームを思えばシンプルそのもの、すぐに適応できるはずです。いやあ、バカゲーバンザイですなあ。イカス。