サンタシ(San Ta Si)

今年のニュルンベルク新作な「サンタシ(San Ta Si)」が届いたので、早速遊んでみました。
ナイアガラ」「マニラ」と今一番熱いゲーム会社「Zoch」の二人用ゲームです。
まずは箱を開けて、知ってはいたもののやはり感激。コンポーネントはそのほとんどが金属なんですよ、これ。画像はコチラ
だもんでパーツが他に当たると小気味良い金属音がします。キンって。心材の棒みたいなのだけ金属ではないんですが、まあなにか都合があるんでしょう。土台は三角。ヘコミが三箇所。既にワクワクしますね。
ゲーム内容としては至って単純。自分の色、相手の色を決めて、交互に手番。手番にはどちらのパーツを使ってもいいのでとにかく配置。高く、高く、3箇所あるポイントに謎の塔を建設していきます。全てのパーツを配置しきったらゲーム終了。最終的に横から見て、自分の色のパーツが何階層分見えているか、で勝敗を争うというものです。
パーツの種類は5種類。中の心材を含めて、内から外へ5種類の内径があるとも言い換えれます。それぞれが「重なって置ける」ということです。配置の際にはちょっと変わった配置制限みたいなのがあるんですけどね。これ言うと楽しみがないですから、秘密。
しかしこれは楽しいですよ。要するに「相手のパーツを見えないようにする」という典型的な嫌がらせゲーなんですが、これがナカナカ、特有の配置制限もあって思うようにいきません。次々とパーツを積み重ねていきながら、あーでもないこーでもないと試行錯誤するのはかなりのオモシロです。
パーツのサイズ構成がとても上手くて、組み上げ方順次第で相手のパーツが見えたり見えなかったり。きっと、検討段階ではだいぶと試作したりしたんでしょうなあ。相手のパーツの残し方、自分のパーツの残り方が勝負をわけます。
アブストラクトですが本当に軽いゲーム内容。ボックスは1ゲーム15分記載ですが、遊びなれると5分くらいで1ゲームくらい。かなりサクいです。ほんとにちょっとした合間のゲーム、といったところ。しかしその面妖な見栄えと質感、そして気軽く遊べるシンプルなルールがとてもイカス。
魅力の大部分を占めるコンポーネントのせいで、価格帯は大箱ボドゲ並ですが、その価値はありますよ。箱ももちろん大きいですし(?)。最近の新作「バベルの塔」よりまだ大きいです。・・・・・困った話。仕方ないとはいえ。