”「ラグーナ(Laguna)」”

真珠を拾い集めて火口に投げ込むリアルタイムアクションパズルゲー(?)。激オモシロ。
イカダに乗って海を渡り、方々に散っている真珠を集め回るのですが、その移動方法が独特かつこのゲームの真髄。
手番には30秒の時間を与えられて、その間、可能であれば好きなだけイカダを動かすことが出来ます。しかし、海にはこれでもかというくらいに岩礁があり、これにイカダが乗り上げると手番が強制終了。しかも残った時間は次手番のプレイヤーにボーナスとして与えられてしまうという。
で、この岩礁をどうやって避け方。イカダには6つの穴が開いており、その穴から岩礁マークが覗いてしまうと座礁、ということになります。覗いて見えたら、ですから、「見えなければ」いいのです。そこで活躍するのが積荷である真珠。この真珠の積み位置をイカダを移動する前に入れ替えてしまって、移動した先で岩礁が見えなくなっていればスルーできます。すなわち、岩礁など「なかった」ことにできると。・・・・言葉だけだとちょっとわかりにくいですね。要するに、一歩ごとにでも真珠を動かして、常に岩礁が見えないようにさえすれば、どこでも移動できるということです。同様に進行方向を決める海流というのもありますが、これも同じ方法で無効化できます。
真珠の積み数には下限上限があるので、なんでもスルーでスイスイ移動というわけにもいきません。与えられた30秒に、次に岩礁が覗く位置を考えながら、必死に真珠を入れ替え入れ替えして海を渡っていくという、かなりチマチマしたパズルゲーです。
ですが、これがかなりオモシロ。このチマチマさがたまらないのですよ。自分のイカダの下6マスを気にすればいいだけのはずなのに、先を急げば急ぐほどウッカリミスが続発。このウッカリはクセになる楽しさ。イカダの脆弱さを恨みながら、バタバタと運航する作業はかなりのオモシロです。
進行はリアルタイムでスコーンと短時間で終わることもあり、プレイ後はとても清々しく心地良い疲労感。勝ち負けももちろん気にはなりますが、むしろこの作業自体を楽しむフシがある内容なので、以後のリトライも喚起されてステキ。箱絵のダサさとアクションパズルというジャンルがアレで手が伸びにくいゲームだとは思いますが、これはかなりのデキです。オススメ。