"「ダイナソアバトル(Schlacht der Dinosaurier)」"

Schmidtが昔作った、恐竜軍団を戦わせるウォーゲームのフリをしたダイスゲー。判定に使うダイスから既にアグレッシブで、そのダイス目の構成の大胆さ(0.1.2.5.10.15)にまずは度肝を抜かれます。コンポーネントが異常に豪華で、恐竜が群れをなして戦うさまは壮観の一言。とはいえ、ティラノだろうがトリケラトプスだろうがあっさりお亡くなりになるので、ゲーム中は良い意味で無常観が漂っていてオモシロです。行きがけの駄賃にと思って、通りすがりに雑魚に戦闘をしかけると、返り討ちにあったりしてゲンナリすることも少なくないが、それもまた良し。ボード中央に鎮座する火山型運命判定器もイカス。特殊アクションをする際にはここにアイテム「溶岩のカケラ」を投げ込む必要があるのですが、その際湖に出てくれば再利用可能、そうでなければゲームは収束に向かう、みたいな感じの判定器なのですけども。実は投げ込むほどに、貴重な溶岩のカケラを次々に吸い込む極悪判定器だということが発覚。
わりかしゲームとしてはまとまっていて、ダイスゲームとして見ても熱くて面白いです。プレイ感も軽めの印象。いや、重量は重いですが。
ゲームとしての戦略もないようで実は存在することが判明したので、機会があればまた試してみたいところ。再戦希望。