予想だにしない動き! 破天荒なアクションゲーム。


”バンパレーナ(Bumparena)”

よしキタ遂にキタ!クラニウム系紹介第三弾。 
ちなみに第一弾はコレ第二弾はコレ
色んな意味でダイナミックなパーティゲームを繰り出してくるメーカー「クラニウム」。
近頃はもうかなりメロメロの虜だったりするんですが、今回はシリーズ中でもかなりの大物アクションゲーである本作を紹介。
燦然と輝くそのアグレッシブなバカアクションぶりには驚愕。
ありそうでなかったその内容にはある種の感動を覚えますとも。




では、箱ー。



ヤ、ヤツらだ! ヤツらが来た!


いつもの定番キャラたちがなにやら暴れてますよ。
これは一体どこなんでしょうか。
胃の中? それとも血管の中? (明らかに違う)
謎のバトルフィールドに期待が膨らみます。
そしてフィールドを囲む群衆! もはやフーリガンですな!
ちょっと気持ち悪いですよこれは! (勢いがおかしい)


実はクルクルケッコーと同じで、箱裏見せちゃうと一瞬で説明終了してしまうという罠。
ちうことで、箱裏は温存。最後の最後でお見せする方向。
総復習的な趣で楽しんでいただければ。


で。


箱をおもむろに開封
スペースを無駄にしない、あまりにもテクニカルな梱包術に圧倒されます。つか、元に戻せるんでしょうか、早くも不安です。ああ、画像に残しておけばよかった。後悔先に立たず。
せっせと組み立てます。
ええ。組み立てますとも。





そんな出来上がりがこちら。
つか、ゲーム開始直前ともいう。



巨大! あまりにも巨大!


どうです、この威風堂々としたサイズ。
小さいとはいえないテーブルの上にもかかわらずその存在を強烈にアピール。
そして目にも鮮やかなオレンジ。そう、オーレンジ。
横に転がっているパーツも青、そして緑と、
「これがクラニウムの流儀だ!」と言わんばかりの毒々しい色遣い。
いやあスバラシイ、実にスバラシイ。(手放し)


セットアップは二人対戦、もしくは4人チーム対戦状態。
3人プレイ時はコンポーネント下部の黄色い三角を取り除く感じ。
青と緑はボールを弾くバンパー。これがゲームの核。
横に転がってるボールはまさかのスーパーボール風ゴムボール。
外見に反して、あまりボヨンボヨンと跳ねてはくれません。無念。
透明な中に入っているのは定番キャラやらなんやら。早くも囚われの身。
その上の小さなオレンジ四角はカードスロット。
スチャーっとカードを引けます。スチャーっと。
カードによって背のイラストが異なるため(一部)、見えなくする配慮。その為だけに存在するカードスロットですよ。
え、要るの?って感じですが、要ります。もちろん要ります。
提供されるのはドキドキ、そして防がれるのはズル。
いやあスバラシイ、実にスバラシイ。(さらに手放し)


で。


目的は、ボード下部の自分得点ゾーンにボールを呼び込むこと。
規定の点数を集めたら勝ち。わかりやすい。





カードはこんな風。



単純明快!


言語依存しないです。ワーイ。
「クラニウムといえば言語依存」
といっても過言ではないですからね。
これはクラニウムファンにはたまらなく嬉しい知らせですよ。スバラシイ。とても画期的。イラストと色とで何をどうするか理解させるだなんて、常人には思いつかないアイデア。(言いすぎ)


手番にはカードを一枚引いて、手札のいずれかをプレイ。効果を発揮という流れ。
カードを引いたちゃったら即イベント!っていうカードも一種だけ。
つうことで並べてみた4種。
これの他にももうちょっとだけありますが(左上の山にある紫のヤツとか)、
まあ見たままなので、この4種だけ説明できれば本望。
では左から順に説明。
緑のバンパーを配置、青のバンパーを配置。
まんま、指定のバンパーを盤上に配置するってカード。
説明は次の画像を見ながらのがわかりやすいので保留。
赤と黄色に分かれてるカードは、「ボールを発射!」ってのと「ボールを一個配置」という二つの効果の組み合わせ。これ以外の組み合わせカードも何種かあります。
でもこの赤&黄だけは特別で、「即イベント!」っていうのはがコレのこと。ちなみにカードの背が違うってのもコレのこと。すなわち、カードスロットがあるのはコレのおかげ。結構枚数多いです。これがいつ出るかがドキドキする部分ですよ。
で、一番右がピボットってカード。
ちょっと光の加減で白っぽいですが、実はオレンジ。
見てのとおり回転させるカードです。
何を? そう、アレを。


ということで、次。




ゲーム中の様子。上部を拡大!




容易に予想された盤面!


さきほどの青、緑のカードを使ってこんな風に。
盤上には穴が等間隔に空いてましてね。そこに差し込むようにして配置。
緑バンパーは穴を縦横に繋ぎ、青バンパーはナナメに繋ぐと。
画像右上にあるのはボールが収まるスロットの列。
黄色い仕切りがそれぞれについてましてね。
これ、競馬のスタートの時にガシャン!ってなるヤツと役割は一緒です。
さっきの赤&黄のカードを引くと、即イベント発生。
「ボールを発射!」ってヤツですよ。
ボード左右に付いてるレバーを下げると全ての仕切りが開きます。
するってえと、ボールがゴンロゴンロと傾斜に従い下へ下へ。
上手くバンパーが機能してれば自分のゴールに入るってえ寸法。


なんてわかりやすい仕掛け&内容! スゲー!




つうことで、ゲーム終盤。



まさかこんなことに(以下略。


左側のゴールにボールがごっちゃり。
ちょっと引っかかったり、当たったりするだけで簡単にボールの軌道が変わるのでこんな結果。全く思い通りにはいかんのですよ。なんてこった。
ちなみに画像はボールがスロットに5個溜まっての発射後。なのに、この結果の不甲斐なさたるや。本当にもう。
数度遊んでみて気付きましたが、案外、青のナナメよりも適所に緑の縦を入れることが重要な模様。穴の間隔がわりかし広いのがキモ。


あ、そうそう。説明忘れてました。
ピボットってカード。
あれはなにするかってえと、任意のバンパーを回転させます。
もちっと詳しくいうと、2点で留まってるバンパーの1点をフリーにしてグルリと好きなように回せるというカード。
これがもう強烈でして。
自分ゴールへの誘導ルート完成!とか喜んでると、
グルリと回されてまんまと相手ゴールへ誘導されるという罠。
しかも少なくない量が山札に入っているので、もう大変なんですよ。やられたらやり返すの精神でテンヤワンヤ。あっちこっちでクルクル回ってアワアワします。




ということで、説明も終盤ですから、箱裏をば。



ゲームの全てがここに。


ほらね、一目瞭然なんですよ。困ったもんです(?)



とにもかくにも完全にバカパーティゲー。
なにせ同じ位置からボールが転がりだして、同じバンパーに当たったとしても、2度やって2度とも同じゴールに入るとは限りませんからね。それがまたアナログ感溢れる楽しさになるわけですが。
ボール発射のイベントが完全ランダムなので、いつ発射されるかわからないドキドキの中で少しでも自分に向かうようにとバンパーの設置。
自分の時は「出るな出るな」、相手の時は「出ろ出ろ」というとても直球な祈りやら願いやらがわかりやすい盛り上がりを呼ぶというか。
ボールが溜まっても全然発射されない時もあれば、一球だけがガンガン発射されまくる時もある。だもんで、いい勝負できるときもあれば、ワンサイドゲームにだってなりえます。もちろん強烈な逆転劇も多発。このあたりのバカぶり、脱力ぶりがイイ。
ボールが発射しようがするまいが、「なんだよおいー」の声が常に飛び交う感じ。たまらんです。


とまあ、とても他愛無い内容なので好き嫌いもあるでしょうが、私は猛然とオモシロ。
意地の悪いバンパーの配置とか、それでいて案外報われないボールの辿り着く先とか。転がしてみるまではどうもわからない暗中模索な攻防。でも自分の中では完結してて、「こうでこうきてこうだから」とかブツブツ言ってみたり。つか、まず間違いなくイメージとは違う軌道を描きますけどね、残念ながら。


つう感じ!
バンパレーナってヤツは! (何かがおかしい)