エカルテっていうゲームを紹介する話。

そんなこんなで。


最近遊んで特にオモシロだったトランプなゲームを紹介してみることに。
でもこれがですねえ、手元の本とネット上では微妙にルールが違う。ネット上でも紹介するサイトによって違う。きっと異聞があるんでしょうなあ。まあ、どれで遊んでもほぼ同じゲームなので、オモシロには違いないと思うんですがね。たぶん。
最初はサクっとリンク貼ろうかと思ってたんですが、そんななのでなんだか無理。
つうことで、今回は地味に記述する方向。
何が出自ってわけでもなく、遊んでいるうちに脳内でまとまったオモシロルールをそのまま綴るのでよろしくです。しいて言えば地雷ローカル版。
かなりオモシロなので是非にお試し下さい。いや、本当。
私の所感はルール説明の後にサクッと書いときましたんで。


「エカルテ」とか「プロポーズ」とかいうタイトル。
二人用のトリックテイクゲーです。
ゲームの目的は「相手よりも先に5点取ること」。
使うのは普通のトランプ。でも2〜6のカードを除いて32枚にします。ジョーカーは使いません。
カードの強さは上から「K・Q・J・A・10・9・8・7」。
Aの強さが真ん中あたりなので要注意。



最初に準備。・・・準備? まあ、なんて呼ぶか謎。
とりあえず適当に親と子を決めます。(ラウンドごとに交代)
手札は各自5枚。
配り方にクセがあって、
「5枚ずつ一度で配る」か、
「2枚配って、3枚配る」か。
まあ一枚ずつ配らなければないいです。どっちでもお好みで。
いいじゃん配り方くらいって感じですが、「二人用」なので重要なこと。
残りは山札。山札の一番上のカードを親がビシっとめくって山札の横に。カードのスートがこのラウンドでの切り札スートになります。
そのカードがキングだった場合には親が即座に1点ゲット。
またその際、強い喜びを表すように荒々しく「俺がナンバーワンだ!俺がナンバーワンだ!」と言ってください。(ゲームが違う)



次はカード交換フェイズ。状況により分岐するので、文章にするとちょっとややこしい。
子が自分の手札を見て「こりゃ勝てない、交換してー」と思ったら「プロポーズ」と言ってください。
逆に、「交換なんてしないさー」と思ったら「スタンド」って言って交換フェイズは即終了、ラウンド開始。
で。
プロポーズって言われた親は「いや、交換なんてさせるかっ!」と思ったら「ノー」と言えば、これまた交換フェイズが即終了、ラウンド開始。親が子のプロポーズに対してOKを出した時だけ、実際にカードの交換が行われます。
まずは子から。手札を好きなだけ裏向けに捨てて、山札から同数を取ると。全交換も可。
次にOKした親も同じように交換。親だけは、特に交換したいカードがなければ交換しなくてもオケー。
で。
交換が終わったら、再度選択。子がプロポーズをしたいかしたくないか。プロポーズと言われたら、親がそれを受け入れるか受け入れないか。山札が尽きるまで何回でも交換可能です。
交換したい枚数分だけ山札がない場合はいさぎよく諦めてください。っていうか、交換し過ぎですけどね。大抵は足ります。
あ、そうそう、切り札表示カードは山札ではないです。念のため。



ラウンドの進行。っていうか、まあ実際にトリックテイクをするんですが。
カード5枚しかないし、二人なんで即終わります。でもやたら熱いんですよ、これが。
常に、子が最初のトリックのリードプレイヤー。
カードを一枚出す。親は子が出したカードと同じスートのカードを出す。要するにマストフォロー。強いカードを出した方がそのトリックを獲得。次のトリックは前のトリックを獲得した方から。
で。
リードされたスートのカードが無いときは、必ず切り札スートのカードを出さないといけません。出せたらカードの強さ問わず勝ちます。でもどちらも切り札だった時はもちろんカードの強い方が勝ち。で、リードされたスートも切り札もなければ何出してもオケー。でもカードの強さ関係なく負けますが。


そして。


どちらかがトリックを3回獲得した時点でラウンド終了。
獲得した人は1点獲得。
手札が残っていても、やるだけ無駄なのでやりません。すぐに親を交代して、次のラウンドの準備。
3回取った時点で相手がトリックを1回も取ってないときに限り、チャレンジという状態になってラウンドを継続、最終トリックまで続けます。もしそのまま相手にトリックを1つも取られることなく5トリック全てを取れた場合は、勝利者は1点ではなく2点獲得します(!)。


というのが基本で、さらに。


カード交換フェイズで、
子なら「スタンド」、
親なら「ノー」、
と言って交換拒否したら本戦であるトリックが始まる、というのは既に説明しましたよね。
で、親でも子でも、この「拒否をしたプレイヤー」が3トリック以上取れなかった、すなわち拒否したにもかかわらず負けてしまった場合、相手(勝ったプレイヤー)は通常の1点ではなく2点を獲得します。ちなみにこれはさきほどの「5トリック全勝のボーナス」と重複して獲得することはできません。最大2点です。
「言ったからには見せてもらおうじゃないの、その強さをさ」ってルールなわけですねえ。
この交換拒否時の獲得点増減ルールについては、
「カードを配ってから一番最初の交換時のやりとりのみに適用」にするか
「何回目だろうが交換で拒否したら有効」にするかで、
ゲームの味わいが変わってきます。
もちろん、「何回目でも有効」にした方が大味です。点数が入りやすいという点では決着も早くなります。まあ、このへんは好みや状況に応じて、ゲーム開始前に相談しておいてください。ちょっとした違いのようですが、結構印象が違いますよ。



といった感じで、
親を交代しながらラウンドを繰り返して、
先に「5点」取った方が勝ち。


こんなゲームなんですけどね。かなりイケてます。
もうね、カード交換の駆け引きがとにかく楽しい。交換するほどに自分も手は良くなるはずなんですが、相手も同じように良くなっていくかもしれないというジレンマ。いっそこのままでも勝てるか!と決断するオモシロ。得点の入り方も危うさがあって楽しいし、運も絡んで大逆転があるのもイイ。
トリックプレイの際、相手の手の内が明らかになっていくドキドキは中々のもの。これで決まりだ!と思っていたカードをまんまとオーバーテイクされた時のグハーッとなる悔しさったらない。
なんだかんだとわりかし深くて、それでいてサックリ1ゲームが終わってしまう気軽さもたまらわけですよ。
ああ、オモシロいったらオモシロいったら。
俺がナンバーワンだ!俺がナンバーワンだ! (だから違う)