AD79の災厄、再び。

ちょっと黒い感じのノリなので、そういうのが嫌いな方は注意。



”「ポンペイDer Untergang von Pompeji)」”

人命がバンバン奪われてアレなポンペイを久しぶりに遊んでみましたよ、年始から。ムハハハ。
ワーワーと騒いではいても相変わらず微妙に晴れない気持ち、複雑な思いが胸に去来する災厄のポンペイ。でも前回前々回と比べて明らかに評価が高くなっている自分が居たことに驚かされました。しかもココロの痛みも小さくなってるし。もうマヒしてきたのか。っていうか、慣れって恐ろしい罠。
ちなみに箱絵はこんな感じ。


外箱


ヴェスヴィオ山の噴火に逃げ惑う人々の姿が見事に描き切られていますよ。悲壮ですなあ。しかも生殺与奪なアレは我々の手の中に。ああ、早くも罪悪感。
ゲーム自体は前半後半と展開の異なる内容でナカナカ楽しめるんですけどね。前半のめくり云々は諦めてみればさして気にもなりません。サクッと遊ぶ分にはパズルライクな後半もわりかしイケてると思いますし。
なんといっても本作を象徴する「オーメン!」ってな掛け声。もうコレなんかかなりのオモシロですからねえ。何かにつけて叫びたくなるアクの強さ。響きからして既にオモシロいじゃあないですか。って、勢いだけですかね。いやそんなことはないと思うんですが。



オーメン!


こいつが街で噂のオーメンカード。どうです、不吉でしょう。オーメン
これが出ると街の住人が一人、火山に「ジュッ」と投げ込まれますからねえ。そりゃあ不吉ったらないわけですよ。もはや悲劇的ですら。もう本当、嘆きのオーメンですよ。
でもプレイヤーたちはそれを引きたくて仕方ない。なにせ強力ですからねえ。ああ、また黒いモノが膨らんでいく。



ちょっと火山内部でも覗いてみましょうか。(序盤)



火山内部は・・・


早くも結構な数の人が犠牲に。オーメンの仕業ですよ。おそろしい。
このころはまだ溶岩が流れ出していないので、そこまで意気消沈はしません。一人二人は仕方ないよな!くらいのノリ。オーメンの勢いもありますしね。本番はまだ少し先です。



賑やかな街


隆盛を極めたポンペイの街。もうそこらかしこに人、人、人。このあとカード二枚くらいで火山は本格的に活動を始めます、っていうか爆発するんですけどね。沢山の人で賑わう街が一転、阿鼻叫喚の坩堝ですよ。逃げ惑う人々、街に溢れ出す溶岩。ああ、まさかこんなことになるなんて。



溶岩の痕が痛々しい


大量の溶岩で、見るも無残なポンペイの街。
一部の人間は逃げ出しましたが、ほとんどは溶岩の下です。うわあ。
右上の数人は一見するとまだ望みがありそうですが、実は四方を溶岩に囲まれて出口が塞がれているのでもはや脱出不可能。絶望しきってます。すなわち死。写真栄えのためだけに残ってますが、このあとすぐに召されました。アチラへ。



では改めて火山内部を覗いてみましょうねえ。(ゲーム終了時)



そして火山内部


溶岩によって召されてしまった方々がそりゃもう大量に。
自分たちがしでかしてしまった罪の大きさに苛なまれる瞬間です。
こうしてポンペイの災厄が再び、我が家のテーブルの上で繰り返されたのでした。ぐう。



とかなんとか。
非常に罪深いボドゲなんですけどね。
でも遊ぶほどにオモシロくなってきましたよ。これ。まいったなあ。
オーメン(大)。
・・・・なんだこの分類。